DINKs(仮)日記② 〜フリーターになった編〜

32歳、フリーターになった。

やりたいことが多すぎる。

今までは週5フルタイムで事務職の仕事をしていたけど、その週40時間を、やりたくもない仕事に使うには、人生生き損じている気がしていた。

だってやりたいことが多いから。

趣味で習っていることの先生になりたい。

友人がやっている仕事を手伝いたい。

それらをやるには、今からシフトチェンジをするしかない。

事務職を選んだのは、子育てがしやすそうだったから。育休も取りやすいし、子どもが急に熱を出したときに、お休みも取りやすい。

その選択をした25歳の私は、ただぼんやりと、私も誰かと結婚をして、普通に子どもを産むんだろうと思っていた。

でも、29歳で結婚をして、旦那はそれほど子どもを望んでいないことが分かった。
ただ私が本当に欲しければ、協力するということは言ってくれた。

そこで私は考えた。果たして私は本当に子どもが欲しいんだろうか?

子どもを得ると同時に、失うものが多すぎるように思える。その覚悟が私にできているのだろうか?

もし子どもを持たない選択をした場合、事務職を続ける理由はもうどこにもないのではないだろうか?

なぜ中途半端な理由で仕事を続けているのだろうか?

そんなことを考えているうちに、副鼻腔炎→食あたり→不正出血→風邪という、体調不良のスパイラルに見舞われ、「ああ、これはもう身体と心が今の仕事は限界だと言っているのだな」と思い、仕事をやめることに決めた。

こうして私はフリーターになった。

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