リトルドラゴンズカフェ終わりました

プラグインとか作りながらちまちま進めていたリトルドラゴンズカフェをクリアしたので、総評など。

全体的に、アメとムチのバランスがとれていない印象でした。精神的にツライ作業が多いのに対してリターンが少なすぎる感じ。ロードの長さなんかには目をつぶれたんですが、それ以外のストレス要因が多すぎる。

ロードもカフェの入口という最も出入りの多い部分で発生する(しかも結構長い)ので、人によっては多大なストレスになったと思うんですが、どっちかというと兄妹がサボっている場所が入口すぐ横なので注意しようとして誤って外に出てしまう→長時間ロード発生の方がキツかったですね。別に出たい訳じゃないのに出てしまって入り直すにもロードが発生するというコンボ。この辺はテストプレイをすればすぐに気づいた筈なのに、何故あの位置にしたのか謎です。

というか、店員のサボりが本当にストレスなんですよ、このゲーム。忙しい時に限ってギター弾いたり考え事したり掃除したりしだすので、テメーら全員クビにしてやると何度思ったことか。ストーリー上、何故かダメ人間ばかりが集まったカフェという設定なので最初は別にサボっても良かったんですが、物語が進行しても成長というものがまったく感じられないのはストーリー的にもゲーム的にもおかしいです。そのくせ客に上から目線で説教しだすし、コイツらやっぱ全員クビ。おかげでメチャメチャ忙しいゲームになってしまっていて、スローライフとはまったく縁がありません。深夜1時過ぎまで労働するブラックカフェです。見返りがほとんど無いあたりも含めて超ブラック。

料理は必須素材以外にも材料を追加したり隠し味が加えられるようになったりするんですが、入れても入れなくても特に評判が変化する訳でもなく、結果的に必須素材だけでカフェを回すように。入れる素材を増やしても、素材の在庫がずんどこ減るだけでメリットが無いんですから、どうしたってそうなります。せめて畑で採れる素材の量がもう少し多ければ良かったんですが、せいぜい数個くらいしか採れないので焼け石に水です。

ドラゴンを連れての素材集めは楽しいんですが、行ける範囲の広がり方に問題が。最初は小さな木の塊を除去できるくらいで5章の終わりくらいから空を飛べるようになって行動範囲が大幅に広くなるんですが、それ以降さっぱりできることが増えません。マップには大きな木の塊とか潜れそうな穴とかがたくさんあるんですが、大きな木の塊を除去できるようになるのは最後の12章。飛んだ先でドラゴンを小さくして穴に潜れるようになるのはクリア後という有り様。これが7章で大きな木の塊を除去、ドラゴンを小さくする料理の入手が9章、最後の火山に行けるようになるのが最終章とするだけで、印象がかなり変わったと思うんですよね。この辺のレベルデザインは本当にもったいない。

カフェを大きくするのも評判が良くなったからという訳ではなく、ストーリー上、魔法でポンと大きくなるだけ。内装も特に変わらず。カフェ経営としてできることはというと、素材が残りわずかになった料理をメニューから外して素材の在庫が潤沢にある料理に切り替えるだけ。あとは素材集めと店の手伝い。やってて虚しさを感じるんですよね。もっとこう、自分の行動がゲームに反映される内容だったら良かったんですけど。

まぁ、前回も書いたんですが、多分このゲーム、カフェ経営ゲームというより物語を見せるゲームだったんだと思うんですよ。物語のパターンが毎回、悩みを持った客が訪れる→とりあえずカフェに泊める→何回かイベントをこなす→そうだ思い出の料理を食べさせよう→何故か出現するNPCにレシピのかけらをもらう→料理を食べさせて無事解決!の流れなのはどうかと思いますが、話自体はほんわかして良い感じではありました。そういう意味では割と楽しかったです。あとグラフィックの雰囲気は本当に良かった。多分あのマーカーっぽいタッチを出す為に相当のマシンパワーを使っていて、その為にカフェに出入りする度に長いロードが入ってしまったとは思うので善し悪しなのですが、それをさっぴいてもかなり価値のあるグラフィックだったと思うのです。

という訳で、良い点はありますし個人的にはかなり楽しんでいたのも確かなのですが、それを上回る程にストレスのたまるゲームだったのも確かです。売上によっては続編も……とか言ってたらしいのですが、個人的には続編が出てもちょっと様子見したいですね。システム面でかなり改善されていないと厳しいです。本当に、もったいないゲームだったと思います。

#リトルドラゴンズカフェ #雑記 #ゲーム

コーヒー代でも投げてくれると、作者が喜びます。