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素人でもわかる怪しい木造3階建て

住んでから「おかしいぞ」と気付くらしい怪しい木造3階建て。しかしそれでは遅いです。購入時に怪しいと感じて欲しいです。まあ怪しい木造3階建ては、安価な場合が多いので、メリットもないわけではないのですが・・・。今回は素人でもわかる3つのポイントを解説します。


その1 検査済証がない、図面がない、構造計算書がない等

 まず論外なのが、検査済証がないもの。完了検査を受けておらず、基準法の設計通りになっていないものがほとんどです。特に耐震性能、防火性能が低いものが多く、購入をお勧めできません。図面がないなども、後々のリフォーム・修繕などで支障がでますので、お勧めできません。もちろん図面と現状が異なるものもお勧めできません。

その2 木表しの真壁和室があったり、耐火被覆(石膏ボード)がないもの

 調査していて意外と多かったのが、木造3階建てで通常の和室があるもの。一部の例外(準防火地域でない木造3階建て)を除けば、木造3階建ては準耐火建築物であり、木表しは認められていません(もちろん燃えしろ設計など行えば可能ですが、都内の狭小木3では皆無です)。よって木造3階建てで木が露出している和室があるものは違反建築物の可能性が高いです。しかも真壁では筋かいなどが入れにくく、耐震性も低い可能性が高いです。また使っている石膏ボードが15㎜に見たず、そもそも準耐火すら目指していない建物も避けたほうが無難です。見分けるポイントは他にも、押入や収納内部がベニアであるもの(通常は石膏ボード)、梁の木が露出のものなどです。火事などで危険ですし、そもそも法令を守っていないので、どのような欠陥があるかわかったものではありません。

その3 過去に雨漏り・シロアリが発生して補修履歴がある

 これも多いです。木造3階建ては木造2階建てに比べて無理に設計・施工されているものが多く、雨漏りが多いです。過去に雨漏りしているものは、形状的に雨漏りしやすいので再発しやすいのでお勧めできません。きちんと補修している、といっても信用できるかどうかは疑問です。シロアリも同様です。木造3階建ては、敷地境界までが狭い建物が多いので、隣地次第では再発しやすいです。

 壁の量なども問題なのですが、実際一般の方にはわかりにくいことも多いです。その場合は専門家に相談してください。ただし壁量不足などの耐震性の低い物件は、上記3つがだいたい当てはまりますので、まずは上記3つをチェックしてから購入検討をすることをお勧めします。

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