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新築木造の壁量計算の変化 2025年改正を見据えて(2)

新築木造の壁量計算の変化 2025年改正を見据えて(1)
新築木造の壁量計算の変化 2025年改正を見据えて(3)

うだうだ言っても仕方が無いので、簡単なモデルで、
①通常の壁量計算(軽い屋根)
②ZEH等の壁量計算案
③構造計算(通常の軽い屋根)
④太陽光パネルなどを載っけた構造計算

を簡単に検討してみました。動画でも解説しています。

まあ、面積によっても違いますが、今回見る限り、比較的妥当だと思います。ただZEH等の壁量計算と従来の壁量計算の差が大きすぎて戸惑うと思います。また最終の基準がどうなるか決まっていないのですが、直前まで従来の壁量計算でやっていると既存不適格で壁量不足となってしまうこともありうると思います。なので、これから新築を設計する際は、とりあえず重い屋根でも軽い屋根でも、このZEH案程度は満たしておいたほうがよいと思います。

今回の検証でわかったのですが、普通に構造計算(注:構造計算ソフトのデフォルト程度の荷重。つまり太陽光など載せていない)を行ったものよりもZEH等で壁量計算したものは、ZEH等の壁量計算のほうが壁量が多く必要、というケースが出てくるくらい厳しいのです。そして、太陽光などを反映させた構造計算結果とZEH等の壁量計算の結果が比較的近いのです。まあ今回の基準となったものを読むと、若干想定とは外れているな、とは感じますが、概ね問題なさそうな数字になっていそうで、壁量計算だから耐震性が著しく劣るぞ、とか耐震等級3じゃないといけない、とかいう過激な方々も少しは納得されるのでは?と思います。

もっとも構造計算の良さは、建物重量、形状によって自由に適した設計ができることです。どうしても壁量計算だと向き不向きがでてしまいます。まあ手軽なので、今後も壁量計算は使わなければならないと思うのですが、このZEH案は意外と良いのではないでしょうか?

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