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木造梁の下端は削ってはいけない。

木造って加工しやすいから、何でもあり!と思っていませんか?もちろん加工しやすさは木造のメリットではありますが、加工次第で著しく弱くなる箇所があります。建築基準法施行令に以下の条文があります。

第四十四条 はり、けたその他の横架材には、その中央部附近の下側に耐力上支障のある欠込みをしてはならない。

はい。そのとおりです。梁の下部を切り欠くと、割れが拡大しやすいからです。特に中央部は。この条文は原則です。できるだけ欠損を少なくするようにしましょう。

といっても大梁に大梁をかけると、仕口などが大きくなって欠損が大きくなります。その場合、構造力学の原則の通り梁断面全体を計算に入れてしまうと危険側になってしまうので、欠損した断面に合わせて低減して計算する必要があります。

建築のプロもたまには初心に戻って建築基準法をおさらいしてみると新たな発見があるかもしれません。私もたまに法令集を読むようにしています。


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