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建築系学校卒以外で二級建築士になるには?

こんにちは。印鑑屋もやっている二級建築士のDJしろなまずです。いったい何屋なんだ!と言われるかもしれませんが、一応建築設計をやっています。

さて、私のように建築設計の世界では、建築系学歴がない人が建築士として結構活躍していますが、どうやればなれるの?という質問も多いので、ここでまとめておきます。

その1 実務経験7年

 建築士になれる実務経験7年積ませてくれる建築士事務所に勤められるのなら、これが王道です。7年は長いですが、仕事を覚えつつならいいです。しかも後半の数年勉強を地道に行って受験できるので意外と合格しやすいです。また建築が向くかどうか?を7年もあれば判断できるでしょうから、その点からもお勧めです。そもそも入社数年はそこまで厳しく仕事をしないでしょうから(注意:事務所により異なる)ユックリ取り組みたい方にお勧めです。私もこれです。7年間実務を積んで、ある程度仕事に手応えを掴んでから受験し一回で合格しています。

その2 通信制建築大学に入学・卒業する

 もう絶対建築で食べていくんだ!という覚悟があり、どんな厳しい道もいとわない!というなら、これです。現在では大阪芸術大学通信教育部、愛知産業大学通信教育部、京都芸術大学芸術学部通信教育部デザイン科など、複数の大学が実施しています。通信なので仕事をしながらでも可能です。ただし、どの大学もかなり卒業は厳しいです。ただ他大の4大を卒業しているなら、一般教養を省略できるので、卒業年度を短縮することが可能です。また四年生大学なので、一級建築士の受験資格も得られるので、二級建築士だけでなく一級建築士を視野にいれている方もお勧めです。
 ただし、厳しい道です。挫折する人が多いです。そして卒業して建築士を取得しても、いい就職先に恵まれていない方も多く見かけます。

 なお通信制大学でも、カリキュラムにより一級建築士受験資格を得られない学部もあるようなので、よく調べてから入学を検討しましょう。

その3 仕事をやめて建築系専門学校に入学する

 通学のほうが絶対いい!という方は、会社を辞めて建築系の専門学校に入学しましょう。私の周囲では、比較的成功している人がいるので、良いルートなのかもしれません。数年間の学費と働かなくていいい生活費があれば、お勧めです。就職もしやすいのが最大のポイントです。比較的成功率の高いルートですが、そもそも通常通り高卒で入学したとしても退学者が比較的多い傾向なので、楽な気分で入ると速攻で辞める・・・なんてことも多いので覚悟を決めて臨みましょう。
 更に建築系大学入り直しというのもあります。受験も含めてかなりハードルが高いです。

その4 仕事を続けて通信制建築系専門学校に入学する

 町田デザイン&建築専門学校のように、通信制の専門学校なら仕事しながらも可能です。といっても通信ですべてではないので、通える地域に住んでいるか?もポイントになります。2年制で二級建築士受験科、3年制で一級建築士受験科があり、それぞれ目標が定められているので臨みやすいでしょう。また続ける仕事が建築に限定されないのも良いことです。
 ただし、資格取得という目標が定められているからゴールのように感じてしまうのは難点。私の知り合いでは、そこを抜け出すのが難しかったそうです。

 二級建築士の資格は、受験テクニックはあまり必要ないながら、知識量としてみたら、非常に広範で量も多いです。これをテクニック的に最短クリアしようとすると、実務にまったく意味のない勉強になり、取得後苦しむことになります。特に建築系学歴がない方が陥りやすい罠です。建築系の基礎ができていないからこそ、受験勉強としてだけでなく、きちんとした知識を身につけることが重要だと思います。

 私の場合、資格取得で大幅に仕事技術がアップしたので、資格そのものよりも、きちんと理解して勉強したことが良かったな、と思っています。一級建築士に比べて実務に使える内容が多く含まれている楽しい資格だと思っています。

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