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木造昔話

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木造のそんな遠くない時代のお話。過去の雑誌などからピックアップして紹介していきます。
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#壁量計算

新築木造の壁量計算の変化 2025年改正を見据えて(1)

新築木造の壁量計算の変化 2025年改正を見据えて(1)

新築木造の壁量計算の変化 2025年改正を見据えて(2)
新築木造の壁量計算の変化 2025年改正を見据えて(3)

2025年の省エネ義務化に合わせて、木造住宅の壁量計算が変わるかもしれません。まだ決定ではありませんが、2022年10月28日に「木造建築物における省エネ化等による建築物の重量化に対応するための必要な壁量等の基準(案)の概要」が発表され、必要な壁量に関する規定案が公になりました。ま

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新耐震基準以降なのに、なぜ耐震性不足?木造編

新耐震基準以降なのに、なぜ耐震性不足?木造編

阪神大震災の被災状況から、新耐震基準以降は比較的耐震性がある、とされ、旧耐震基準の建物に絞り耐震化を進めてきました。しかし阪神大震災発生は1995年。新耐震基準で建てられた最古の住宅は1981年で、まだ築15年も経っていません。そのため老朽化がなかったから・・・という側面も見て取れます。現在、新耐震基準の建物は、築40年を超えるものが出てきており、老朽化は確実に進んでいると思われます。この点でも新

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2つある木造の新耐震基準

2つある木造の新耐震基準

 先日の一般向け耐震セミナーで話してきた内容と重複するのですが、木造耐震診断では、旧耐震基準の建物を重点的に補強していくために、国や自治体は補助金をつけてるケースが多いです。これは阪神大震災のときに、新耐震基準の倒壊が旧耐震基準に比べて少なかったことからと言われています。

 被害が少なかったのは、阪神大震災時(1995年)は、新耐震基準施行後14年ほどしか経っておらず、比較的新しかったという側面

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