しろん

続けられるかわからないけど、日常のこと。 10秒あれば表現できる出来事を200文字で書…

しろん

続けられるかわからないけど、日常のこと。 10秒あれば表現できる出来事を200文字で書く練習。

最近の記事

新紙幣の出会い方

『わあ!初めてもらった嬉しー!』 新紙幣が流通しはじめて、お店のレジにもそこそこ入ってくるようになった。 入ってくるようになったということは、お釣りとして渡すことも増えてきた。 6,000円のお釣り、旧五千円札と新千円札でお渡しした。 いつも来てくださるご婦人。 とても嬉しそうなリアクションをした。 日常の些細なことでも言葉に出して喜びを表現されていて、とても良かった。 #エッセイ #日常 #新紙幣 

    • 電話帳の整理

      祖父の携帯の機種変更した。電話帳を移すのに丸写しじゃなくて、少し整理してほしいと言われた。 ふりがなをきちんと付けて、あいうえお順で出てくるように、無くなったお店の番号は消すように。 「この〇〇食糧は?」 『もうないから、消しておいて』 「この〇〇さんは?」 『昔の仕事の取引先の人、消して大丈夫』 そんなに数が多いわけではないので、そんな風にに聞いて整理をしていった。 「この人は?」 『もう亡くなってる。だから消さないでおいて』 「どういうこと?」 『もう、自分くら

      • 大人になって読まなくなってた小説、また好きになりそう

        ずっとミステリーとかそういう、展開がある小説が好きだった。叙述トリック系なんて特に。あるとき展開がない小説、ジャンルわからないけど、日常系というのか、何も起きないやつ。読み切るのが最初大変で、自分には面白さがいまいちよくわからなかった。 それでもたまに読んでいた、面白さと言うか、たまには読むか…くらいの感じで。中学生の時カッコいいかなと思って手を出した村上春樹「ノルウェイの森」。 中2男子は思ったよ、村上春樹、ノルウェイの森読んでるぜと。読んじゃってるぜと。あぁ恥ずかしい

        • 祖父の老い

          私の実家はお店を営んでいる。 いわゆる個人商店というやつだ。 お店は祖父のそのまた前から続くお店だが、私は今年に入りそのお店を継ぐことになった。 お店は道路に面しており、数台の自動販売機が並べられている。蝉が鳴きだしてきたこともあり、冷たいドリンクの売れ行きが良い。 売切となってしまったドリンクの補充をしようと、私は倉庫から台車にいくつかのドリンクケースを積み、自販機の扉を開けてドリンクを詰めていた。 するとそこへ祖父がやってきた。 「おう、お疲れさま」そう声を掛け

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