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栃木県の那須高原に行った!(日記)

中部地方から北関東へ、初めての栃木だった!

【 初日前半:東京編 】

地元のくもり空の下から、都会のくもり空の下へと移動。
名古屋→東京、東京→宇都宮とふたつの新幹線を乗り継ぐ必要がある。
せっかくなので乗り継ぎに数時間の猶予を作り、フォロワーにお茶できないか声をかけていた。ダメ元だったけど、了承をもらえてハッピー!

改札の先に待ち人を見つけると嬉しい!
手を振って、振り返してもらって、見守られながら改札を通るの好き。このときばかりはうっとうしいキャリーを押しながらICカードをピッするのが楽しくなる。

合同サークルでイベントに出て以来(九ヶ月ぶりくらい)の旭谷さんと合流。なつかしいかお。

私がリクエストした『果実園リーベル』に向かう。だいぶ前に別のフォロワーに連れて行ってもらってから魅了され、また行きたいと切望していたのである。

東京のお店ってなんでも長蛇の列なイメージがある。そんなに並ばず入れてよろこび。
入り口にケーキのショーケースがあるカフェって大好き。わくわくしちゃうね。

前と同じように(他と比べれば)控えめサイズなケーキとコーヒーにしようとしたが、旭谷さんが「いけるよ!」と背中を押してくれたので[季節のクレープ]なる気品あふれてそうなのをふたりで注文した。

白いプレートにイチゴやマンゴーなどのフルーツやクレープ、ソフトクリームが乗っている


田舎から出てきた身から見ると、貴族の食卓に乗ってるたぐいのデザート。

写真を上手に撮れないけど、満足感で殴ってくるボリュームだった。
甘くてみずみずしいさまざまなフルーツ。パンケーキとクレープ、生クリームとソフトクリームが惜しみなく添えられている!

甘いもの尽くしだけど、粉物も乳製品も甘さ控えめで、イチゴの酸味やリンゴのさわやかさとのバランスが良かった!マンゴーやキウイがすんごく甘くて幸せ。
コーヒーの苦味で口の中を調整しつつ、一気に食べた!

ふだん甘すぎるものは敬遠しているけれど、たまにこういうの食べると脳みそにゅぐにゅぐにマッサージされて良い。
旭谷さんと「おいしいね〜」って楽しくお話しながら食べれてウキウキ元気になった。
しかもうちよそイラストと、フルーツグミ彩果の宝石を差し入れてくれた。前にもらって延々と喜んでたのを覚えていてもらえてうれしいのだ。絵はおうちに飾ってニタニタ見るぞ。
なにより、旭谷さんの誕生日が翌日ということで、直接プレゼントを渡せて、受け取ってもらえて良かった。

お店を出たあと、フルーツのテイクアウトがあって「マンゴーがおいしかったから(これから会うフォロワー)に買っていってあげたいな」と立ち止まって見てた。
孤立気味に生きているので、上記のような「人と繋がりがあるものの考え方」が自然と出たことがちょっとうれしかった。だからなおさら買いたかったけど、たまにしか会わないフォワにお高めなマンゴーを差し入れるのは重すぎる。それに、すぐ連泊旅行に行くんだからナマモノは無茶である。保留。

呼び出した側だから見送ろうとしたが、逆に旭谷さんに東北新幹線の改札まで見送ってもらった。
私は新幹線口などみんな同じだと思っていたので、このアシストがなかったら初日で詰んでいた。東京駅、広大。

新幹線に乗って窓の外を見たら、在来線のホームが見下ろせた。線路のすみっこの死角になってるところに折りたたまれた傘が三本、空のペットボトルがいっぱい落ちててTOKYOを感じた。

【 初日後半:宇都宮編 】

新幹線「なすの」、東京始発でうれしー。
乗り過ごしたり、降り過ごすこともなく、無事に待ち合わせ場所の宇都宮に到着。
私が先に到着したので改札前で待つ。どっちから来るかな〜ってそわそわするのも楽しい!

鯉さんと合流し、へへへ〜!ってなる。一年ぶり?

そして「頭痛薬をキャリーの奥深くにしまったため出せない。買いに行かせてほしい」な私なのであった。
偏頭痛持ちなので、くもり空の朝から嫌な予感はしていた。いつもカバンに入れているのにキャリーにしまっちゃった愚か。
薬局に案内してもらい、いつもと違う頭痛薬、イブクイックを買う。早く効くそうなので。

薬局の隣の餃子屋に入り、祈りながら飲む。結論から言うと、三十分くらいで効き始めて、気がついたら頭痛を忘れていたのでイブクイック良いです。

テーブルに宇都宮みんみんの店名が表示された注文用タブレットと、焼き餃子の皿が乗っている

おわかりいただけるだろうか? 『宇都宮みんみん』である。
鯉さんが布教としてみんみんの冷凍餃子を送ってくれたあの日からまんまとハマり、自分でもお取り寄せしてカービイのように飲みすすっていた𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬みんみんの実店舗である。

「店の材木や石にもこだわりあります!」みたいな資料までテーブルのタブレットで見られるようになっていて、思っていたよりもお楽しみポイントが多くて笑った。

焼き餃子!おいしい!
水餃子!おいしい!!!
お取り寄せでは食べられない揚げ餃子も食べた!
おいしい!!!!!

頭痛であんまり食べられないかも…とか言いながら、鯉さんに応援してもらって結構しっかり食べたし、なんなら翌朝くらいまでことあるごとに「水餃子飲みたい」って言ってた。

水餃子、わんこそばみたいに飽きるまで食べたい。でも、「ちょっと恋しいくらいで食べ終わるのがいちばん良いよね」という話も鯉さんとした。
みんみんまた行きたいね。

その日は宇都宮にお泊り。
宇都宮、どこにでもレモン牛乳がある。

夜の時間は、岐阜土産のお菓子でまったりお茶を飲んだり、鯉さんの自作ノベルゲーム(開発中)をやらせてもらったりした。ほんわり眠気を感じながら他愛のない話をして、穏やかで楽しかった。

【 二日目:那須へ出発編 】

ほどほどに早起き。
小雨とくもりの間みたいな薄明るい天気で、涼しくて悪くない朝だった。

近くの喫茶店で朝食を食べた。
朝の静かな喫茶店って落ち着く。モーニングセットのほかに、調子に乗ってコーンスープを飲む。クルトンがサクサクで笑顔になった。

それからお化粧とか準備を済ませて、鯉さんの運転で那須高原へ出発した。

あいにくの小雨だけど、「初っ端から元気いっぱいフルスロットル!」みたいな感じではない、のほほんしっとりスタートなの性に合ってた。
スマホを車のBluetoothに繋いで、YouTube musicの洋楽ダンスヒットプレイリストを流した。とてもドライブっぽくて良かった。

宇都宮、駅前から離れてもきれいに舗装された街並みが続いていて、栄えてるな〜!と思った。
複数車線のど真ん中をライトレールが走ってる。

「あ、イトーヨーカドー……
ヨークベニマル!?!?!?!?!?」
(わかるひとだけわかればよいです)

走っていくと車線が減って、少しずつ少しずつ、高い建物も減って、空が広くなって、景色に緑が増えていって、気がつくとぐんぐん山を登っていた。
旅行だ〜!!!ってなった。
鯉さんは運転も上手だし、たくさんお話ししてくれるので、道中ずっと居心地良かった。もてなされている……と思った。ありがてえ。

「お昼はここで食べよう」と鯉さんが山中の開けた駐車場に車を止めた。車を降りてちょっとした石の階段を上がると、緑陰にぽつんと日本家屋があった。
玄関横の縁側スペースに何組かのお客さんが順番を待っていた。
中腰でしか通れない小さな木製引き戸をゴトゴトと開けて、鯉さんが中に入っていった(順番待ちの名前を書いてくれた)

外のベンチで順番を待ってるとき、ふたりとも同じようなサンダルで、片方は白色、片方は黒色、カーディガンも反対色になってて、双子コーデみたいだねって話せてうれしかった。スマホいじって「まだかな〜」って足ぷらぷらさせて、ゆるーい時間だった。

店の小さな玄関扉は、触るとでっかい鈴も鳴るし、ゴトゴトするし、ちょっと重い感触なのも良かった。
屈んで入ると石床の広い土間。ザ・古民家。エモ。
まんじゅうとかのお土産コーナーと、反対側には下駄箱。奥は部屋をぶち抜いた広間で、いろり席やテーブル席があった。片手側の壁は縁側風のガラス壁で庭が見える。エモすぎる。

卯三郎のロゴが印字された割り箸と、おこわや煮物、けんちん汁、あんこのおもちなどが乗った膳

『おこわ・もち茶屋 卯三郎』のぽこぺん膳(うどんをすいとんに変更)
大きくてやわらかい野菜の煮物に、あったかいけんちん汁に、もちもちのおこわに……あまりに満足度が高くて、感動を言葉にするだけ野暮みたいなとこある。うれしくなっちゃうくらいおいしくて、きもちいいくらいおなかいっぱいになった。
おいしかった………。
食に対する欲望が薄く、他人の食べ残しに手をつけるの好きじゃない私が「おこわ……残すなら食べてもいい………………?」って聞いて全部食うくらいおいしかった。
まるでろくに飯を食ってなかった野良犬のごとき食べっぷりに鯉さんがびっくりしていた(なおこれは最終日までそんな感じだった)

「おいしい!!」って駆け抜けて満腹になると、つらいけどつらくないものだなと思った。

ちなみに、ここのお土産コーナーで「干し納豆」を買ったが、これがいちばん「やっちまった」買い物だった。地方の甘納豆だと思ってたら、本当に字のままの干した納豆でにおいと味のインパクトがすごい。最終日の最後まで「くそ〜〜〜ッ」って買ったことを悔やんだ(食べ切る自信がないので)
がんばって食べます。栄養価は高い。
でも帰宅してからだんだんイケる気もしてきた。カレーに入れよう。


 ■


そうして、おなかぽんぽんの状態ですぐそばの『那須ステンドグラス美術館』にも連れて行ってもらった。
鯉さんが「外から見るとステンドグラスってこうなんだよ」って言ってくれたからこそ、その窓がステンドグラス窓だと気がつくくらい「ステンドグラスの裏側」は地味だった。

芝生と石造りの館の入り口

雨の中庭はしっとりしてた。からの、キレッキレに鮮やかな屋内、ギャップが良かった。

ステンドグラスの窓が側面と正面にある教会を模した展示室

「見せたいところはより明るく」なってるのかなーとか、見るの楽しかった。
国によって(気候に合わせて)ステンドグラスの色使いが違うとかパンフレットに書いてあって、これ勉強しだしたら沼なんだろうなと思った。宗教の歴史が好きならなおさら。

心臓にイバラのモチーフがもとより好きだけど、実際に見るとやはりパンクロックすぎて笑ってしまう。

途中、パイプオルガンの演奏もあったし、ガラスでキーホルダーを作る体験教室もやったし、充実感の密度ギュッてなってた。

ガラスでキーホルダーを作るとき、はじめてハンダゴテを触った。
金属が音もなく溶けて雫になる熱、私の手にはあまる"""""ちから"""""だった。

水色と白の濃淡が違う六色のガラスを組み合わせた六芒星のキーホルダーと、赤と緑と透明の三色のガラスを組み合わせた五角形のキーホルダー
鯉さんに撮ってもらった

敷地内の雑貨ショップも楽しかった。ガラスのグッズ、おもしろいほどまぶしい。光を反射してビカビカに輝くボールペンを買った。

寄り道を楽しみすぎて夕方にさしかかっていた。
チェックイン遅れちゃう〜って駐車場に戻る道すがら、木の根元の湿った土にキノコが生えててかわいかった。
雨の日の地面ってなんだか不衛生に見えてちょっと苦手なんだけど、こういう日だからこそより楽しく見れるものもあるなーって思えた(以降、きのこを見つけると報告する者になった)


ホテルに着いて車を降りたら、むしろ寒くてびっくりした!
山の涼しさに雨の冷えが合わさって、肌寒い日の秋みたい。トンボもめちゃくちゃ飛んでるし。蚊にもまったく刺されなかったなあ。

そしてチェックインのときといい、何から何まで鯉さんに面倒を見てもらった……我は赤子……!!この感謝の気持ち、いつでもここにある。
ホテルの受付のひと、どこの出身かはわからないけどほんのちょっとイントネーションが馴染みのないそれで、東北寄りまではるばる来たな〜!って感慨深かった。

それにしてもな寒さで、チェックインを済ませた部屋でガタガタ震えながらカーディガンの上に羽織りを着て、荷解きもほどほどにしてすぐ大浴場にいった。
硫黄の温泉、近づくほどにおいの存在感がすごい。扉を開けるたびに……感じる!におう!!
でもすぐ慣れた。なんとかなるもんだな。

「さむ!さむ!」って体を洗うところからスタートとして、ポカポカになって露天風呂で風を感じるの最高。
時間帯的にお風呂の人影は少なくて、のびのび浸かった。
乳白色で足元が見えないお湯、あったけ〜。
非日常で現実の細々したことを忘れて、うちよそ創作の話に夢中になれるの楽しい!ハッピーすぎる。

ルンルンで部屋に戻って、部屋構えのすてきさを吟味して、お夕飯楽しみだねえってベッドに寝転んでのんびりした。
テレビつけて栃木のチャンネル見るの楽しい。

夕飯もおなかいっぱい食べた。なに食べてもおいしくて、うれしいを食べてた。


日記書くの満足した。とりあえずこんなかんじ。

次の日もたくさんドライブした。山の中の道をぐんぐんぐんぐん。
両サイドに深い緑がずーっと続いて、ぽつんぽつんと開けては個性豊かなカフェや雑貨屋?が構えている。今どきシャレオツなのもあれば昔ながらっぽいものも。それらの味わい深い看板たちを追い抜きざま読み上げていた。おでかけ浮かれキッズだった。

めいっぱい楽しんだなあと思う。現実に帰ってきてから人生で初めて一日に三回うんちが出ておびえた。

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