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#47 初心者が富士山登頂を目指すメリット

中国一周を終えて、正面から見たマンボウくらいほげーっとしたしまりのない顔で日々を過ごしているわたしに、大学の同級生(復学後の友達なので5つ下)のクリちゃんが、
「みそちゃん、山登ろうよ」
と声をかけてくれた。

友人のぐみとクリちゃんがベビ子の二十歳を祝ってくれた

む。∈(°θ° )∋←マンボウの顔
そういえばわたし、山登ってたんだっけな。

一昨年なんかは、娘・ベビ子の受験期に合わせて仕事を3割ほどセーブして、母として甲斐甲斐しく受験をサポートすると見せかけては、秩父や奥多摩で週一ソロ登山をしていたのだ。

それが、今年は年明け早々に元気をなくし、やれツキノワグマが多いだ花粉症だと言い訳をして、一度も山に入ることなく夏を迎えてしまった。

最近、自分の体がスライムなんじゃないかと思うくらい柔らかくなった原因というのも、この健康運動習慣が生活から抜け落ちたからに違いない。

脂肪デロデロボディを育成中

このまま怠惰な省・筋肉生活を続けていれば、私の身体は間もなくわらび餅になって、果ては葛湯になってしまうかもしれない。

…∈(°θ° )∋
ということでわたしは、ついに休んでいた登山を再開することにした。

わたし「じゃあ、まずは来週両神山ね(自分が秩父方面で唯一登ってない山だからという自己中な理由)」
クリちゃん「了解。あと、後輩、富士山登りたいって」
※現在、我が登山部のパーティは3名。
わたし「今年?」
クリちゃん「うん、行っちゃう?」
わたし「8月は丸々中国だから、9/7-8なら行けるけど、体力に自信がないな…。八合目で待ってるかも」
クリちゃん「とりあえず、鉄は熱いうちに打てってことで。後輩に言っとくわ」
わたし「ほーい」

ということで、わたしは数日前から、地味に、登山再開・富士登山に向けたトレーニングを始めたのである。
半年以上かけて作り上げた、このとろける・デロデロスライムボディを、わずか一か月で鍛えて、富士山登頂できるのかはわからないが、来年か再来年には、チベットのカイラス巡礼(標高5000mを56km歩く)を目指しているので、これが体力づくりの良いきっかけになるかもしれない。

ちなみに、まだ本当に行くかは確定していないが、ひとまず富士山登頂を目標にしてよかったことがある。
それは、生活のあらゆる肉体的負荷をポジティブに捉えられるようになったことだ。

例えば、西武池袋線、池袋発飯能行きの急行が超満員でずっと席が空かなくても、
「これは、体幹と足腰を鍛えるトレーニングだ」と思えてくるのだ。
そして、石神井公園やひばりヶ丘で激しい車内フルーツバスケットが繰り広げられる時には、「皆さん大変ですね。どうぞお座りなさい」と、菩薩のような慈悲の気持ちで構えていられるのだ。

また、スーパーで大量の買い出しをして、(車がないので)炎天下、額に玉の汗を流しながら15分の道のりを歩いていても、
「くぅ〜上腕筋、腹筋にきいてるぅ」と思えてくる。
なんなら2lのお茶ペットボトルも、もうAmazonでまとめ買いするのをやめて、30分離れた業務スーパーで買おうかと考え出したりする。

ということでわたしは今、富士山を目指しているが故に、「肉体の負荷に繋がる日常の手間や不自由の全てが、感謝して尊ぶべきトレーニングである」という悟りの境地に達したのだ。

わたし「今、母、心に仏を宿したトレーニングモードだから、体が疲れる、面倒なことでもなんでもしてあげるよ」
ベビ子「じゃあ、マッサージして」
わたし「おけ、容易い御用」

もみもみもみ…

ベビ子「あと、バニラアイス、コンビニで買って来て欲しい」
わたし「任せろっ。走って行って来る💨」

と、こんなことをしていたら、疲労から扁桃腺炎になってしまったというのが、四日前の日記のサイドストーリーだ。

本日の教訓:心も体もリハビリ(トレーニング)は、焦らずゆっくりやっていこう。

池袋の「好日山荘」に来てみた
登りたい山はまだまだたくさんあるなぁ

おわり


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