子育て世代必見!短時間で子どもに最大限の愛情を注ぐ方法
毎日家事育児仕事と追われる全保護者様、お疲れ様です。
仕事をしていると子どもとの時間は限られますよね。8時間勤務だと就寝時間を除いて一日おおよそ3~4時間くらいしか取れないかと思います。「保育園で育てられた」なんて心許ない言い方をされた方もいたかもしれません。否定させてください。お子様はあなたの愛情の下育っています。元保育士からすると、お母さんお父さんに替わる存在はありません。
かといえ、日々忙しく、なかなかお子様との時間は作れませんよね。今回の配信では、限られた時間で最大限にお子様に愛情を与えられる方法をお伝えします。
■効率よく子どもに愛情を注ぐ方法は「スキンシップ」
一番効率よい方法、それはお子様の体に触れるスキンシップです。肌と肌が触れることで相手の肌の温かさを感じ、愛情に包まれる喜びを感じます。このスキンシップで分泌されるのが幸せホルモンと言われる「オキシトシン」。「オキシトシン」は全哺乳類が分泌するホルモンで、育児をする上で重要な役割を担います。
では実際にオキシトシンの分泌はどのような効果があるかお伝えしましょう。
■幸せホルモン:オキシトシンの5つの効果
オキシトシンは人間を含む全哺乳類に必ずあるホルモンで、数々の実験により育児に大変有効な5つの効果があることがわかっています。
【効果①親子の愛情構築】
1979年にアメリカのノースカロライナ大学により、とあるオキシトシンの研究が行われました。
出産経験のないメスのラット🐭と赤ちゃんのラットを同じ容器に入れて観察したところ、メスのラットはどのような反応を示すか、というものです。メスのラットは最初は弱々しく鳴く赤ちゃんラットに対して、時には踏んでしまう程全く関心がありませんでした。しかしオキシトシンを注射すると、巣作りをしたり、弱々しく鳴く赤ん坊を口にくわえ上げて世話をしようとする姿が確認されました。
また、ヒツジ🐏の研究でも実証されています。出産一時間以内に母子を引き離すと母ヒツジは赤ちゃんに授乳することを拒否してしまうのですが、オキシトシンを注射すると一時間を経過しても赤ちゃんを受け入れて授乳したり、別のメスの子どもまで世話をしようとする姿が見られています。
これらは動物の研究ですが、人間の場合でもあてはまります。赤ちゃんを見ると優しくて愛おしい感情がこみ上げてきますよね。あの時まさにオキシトシンが分泌されているのです。そして親から触れられた経験の多い子は、オキシトシンの分泌量が多いと報告されており、母子ともに愛情深くなるのです。
こうして幼少期から沢山スキンシップを取ってきた子どもは、親からの愛情を直に感じることができ、自己肯定感や自己受容力が築かれ、さらには経験してきた愛情を、将来大切な人に注ぐことができます。
【効果②ストレスに強くなる】
先述しましたが、幼い頃より沢山スキンシップを取ってきた子どもは、親から愛されている、受け入れられているという自覚が常にあるので、自己肯定感や自己受容力、自己効力感が高まります。例え悲しいことがあっても、背後に親から受ける愛があるから、「このままの自分でもいいんだ」と思う事ができ、壁にぶつかっても何度だって挑戦する力がつきます。
アメリカのウィスコンシン州にある大学でも、研究により「オキシトシンはストレスに強い」と実証されています。母親から触れられることで子どもはオキシトシンが分泌されて、ストレスホルモンの血中濃度が下がり、さらには心拍数や血圧を低下させて、不安や恐怖を和らげ、精神的に安定させる効果がみられました。
オキシトシンの分泌は、自閉症やADHDなどの障害を持つ子どもに対しても効果があり、スキンシップを頻繁に行うことで、情緒が安定し、症状が落ち着くこともわかっています。
【効果③セロトニンの増幅】
オキシトシンが分泌されることで、神経伝達物質である「セロトニン」や「ドーパミン(快感や多幸感、意欲)」の分泌を促進させる作用があることが分かっています。この「セロトニン」はオキシトシンと同じように「幸せホルモン」と呼ばれていて、「ドーパミン」と「ノルアドレナリン(不安・驚き・恐れ・鬱)」とのバランスをうまく保ち、心のバランスを保つ役割を持っています。セロトニンが不足していると暴力的になったり、鬱になりやすい傾向にあります。幼少期のうちからオキシトシンを沢山出していると、一生をかけて「セロトニン」が出やすい脳になります。
【効果④記憶力がよくなる】
オキシトシンが出ていると気持ちが安定します。心身ともにリラックスしていると集中力も上がり、記憶力があがり、学習の面でも結果が出ます。
記憶力の実験は、医学博士であるモベリ博士がラット🐭を使い行っています。
このラットは気が短くて物覚えが悪く、何回やっても危機回避行動が取れませんでしたが、オキシトシンを何度か注入したところ、素早く対処方法を導きだし、危険を回避しました。学んだことは数日間記憶していたそうで、学習効果が出たと結論できそうです。
【効果⑤体の成長を促す】
実はオキシトシンは体の成長にも影響を及ぼします。
アメリカにあるフロリダ大学での研究では、複数名の未熟児の赤ちゃんを2つのグループに分けて検証しました。
ひとつのグループは10日間15分間全身マッサージを、もう片方のグループはなにも行わないという形です。結果は全身マッサージを行った未熟児は、マッサージを行わなかった未熟児と比べて体重が31%も増えました!
また、赤ちゃんにとって全身マッサージは、全身運動をしているのと同じくらいの刺激になるそうです。 筋肉を刺激することで運動神経の発達を促すことができます。
■短時間でオキシトシンを出す方法
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