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【気ままな読書日記】G・ライル 心の概念 / 3章 意志(追加)

前回書いた反射とhowの間を繋ぐもの。
この辺りに好き・嫌いが関係しているのでは?みたいなことを書きましたが、もっとしっくりくるやつがあった。

環境と負荷!

「どんなhowを選択できるか」って環境によってメチャ制限されることないですか?
たとえば毒親家庭の中で育つ子供に許されるhowはーーーってまたそれかい!とは思わないで下さい。
仕方ないんですよ。だって|この問題が私の人生のほとんどを占めていたわけですから。そう易々と切り離しては考えられないのです。

で、話戻る。
毒親家庭の中で育つ子供に許されるhowは、とにかく『親のご機嫌を損ねないこと』もしくは『これ以上親を怒らせないこと』みたいなトコに力点をおいた選択がなされます。

親のヒステリー(刺激)
  → 恐怖(反射)
   → 環境に制限されたhow

たとえば、泣く、謝る、耐え忍ぶ等々の中から、その日その時その瞬間において最も負荷の少ないと思われるhowを選んでやりすごす。

環境と負荷とhow。

どうですか、先生。ダメですか。
チョットこの事例を哲学的に解説してみせてくださいよ。

・・・っしーーん。

そうですね。一人芝居でした。ゴメンなさい。

時に先生、私が父に盾突きはじめたのは就職してしばらくたってからのことでした。
家庭内カーストの最底辺、圧倒的弱者でただただボコされるのみであった私が父に盾突くようになったというのは、結構大きな変化です。
なぜ突然私のhowが変わったのか?
たぶん、家を出たからからです。父から離れたことでぐん!と負荷が減り、余った力を反撃に回せるようになったためではないでしょうか。
環境が変わればhowも変わる。

ところで先生。
似たような社会の似たような環境の中で関わり合う者同士であれば、採用可能なhowの種類も似たりよったり。互いの諸々に想像がつきやすいと思うんですよ。当たり前ですが。
だけど、相手が異文化出身のひとだとそーはいかない。当たり前ですが。

『昭和天皇物語』の初っ端、マッカーサーに呼びつけられた昭和天皇が「全責任は私にあります」発言をして彼を驚かせるシーンがある。
しかしこれ、外人さんにはびっくりなことかもしれないけど、ハラキリ文化の日本人ですよ? 命乞いなんてするでしょーか。
時を遡って、明治天皇が崩御された折り、乃木希典が幼き昭和天皇のもとを訪れるシーンがありました。
その不自然な正装を見てぴんときた少年天皇は彼に「(あちらで)おじいさまによろしく」とひと言声をかけます。止めたりなんてしない。静かにさようならのサインをかわしあうふたり。まだそういう人たちが生きてた時代です。

そうだ。実家の周辺に熊が出たことがありました。熊よけにAmazonで狼のオシッコを買ったのですが、ポチった直後にハッとした。日本の熊に狼のニオイがわかるのか、と。

やっぱり構造主義哲学、読んでみたいな。入門編みたいな簡単なやつ。

あれ? なんの話をしてたんだっけ。
眠くてもう頭がまわりません。

先生、今夜はこのあたりで。
おやすみなさい。また明日。


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