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感謝が動かすコト

今回は、組織マネジメントにおける「感謝」のやり方とそれが「何を動かして、どのように作用していくのか」私なりの見解を述べたいと思います。

「仕事に取り組むコツ(心構え)」などの記事でも書かせていただきましたが、私は前々から、「感謝」がいろいろな物事の原動力になる、ということを申し上げてきました。

それは何故なのか、ということを改めて考えてみると、よくある話ですが
結局のところ「マズローの欲求5段階説」は本質をついた話だなぁ、と思うのです。
ここで細かい話はしませんが、第1、第2段階の生理的欲求、安全的欲求を超えると、第3、第4の社会的欲求、承認欲求を求めていくのは、人間なので当然と言えます。
通常、社会人として働いている人は少なくとも第1、第2段階は確保されていることが多いでしょうから、社会的欲求、承認欲求が必要となるのは私自身もこれまでの経験からその通りだと思っています。

ただ、最近思うのは、この「感謝」というところが結構深いな、ということです。感謝ということも、ただ乱発しては逆効果になることもあるのです。

大事なことは、
「相手が感謝してほしい」と思っているタイミングで
「こう言ってほしい」と思っている言葉を発し、
「行動」で示す。ということですね。

感謝って色々ありますよね。
「サンキュ!」程度の何気ない一言が誰かを救うこともあれば、
「本当にありがとう」と口でいくら言ってもスルーされることもある。
(口だけ野郎が、、となることもある。。)

本当に感謝している時に、相手に伝えるということは、本当に難しいことです。みなさんが感謝を伝えるとき、その気持ちは行動になって表現されていますでしょうか。

私は立場上、管理職でもありますから、いろいろな行動を起こすコトにしています。例えば

・感謝のチャットをする
・感謝を1on1で伝える
・感謝をキックオフの場でみんなの前で告げる
・飲み会でおごる

などなど、くだらないことから真剣なものまでいろいろな行動を組み合わせている気がします。
でも、一番いいのは、評価で返してあげることですね。人間関係は金銭だけで成り立つものではないですが、私はボーナスのインセンティブや昇格昇給で責任をもって報いていくことを信念を持っていつも真剣に考えています。
その結果、これまでも時に組織内での衝突を生むことがあったりしましたし、人事制度と真っ向からぶつかり、特例措置をつかんだこともあります。

ただ、自分の我を通すためには、組織として結果を出すことも必要なので、管理職というのは本当に大変なお仕事でございますね(笑)

行動になって表現されている時、相手は真の感謝を感じます。
その感謝は、最初は相手の承認欲求を動かします。
最初はそれでいいと思っています。

ただ、不思議なことに、人は行動でもらった真の感謝の数が増えてきたとき、バランスを取りたいのか、相手に感謝される行動をとりたくなるのです。お返ししたくなるのです。
そしてその後、相手が行動でさらに感謝に対する気持ちを返してくれるようになると思っています。そんな関係が出来上がった時、そのチームは真の団結力を手にしているのだと思っております。

もし、あなたが管理職ではなかったとしても、チームメンバに対して行動で返せることは何でしょうか。それには、「自分だったらこのタイミングでこういう言葉を言ってほしいのにな」と思うポイントを日々考えておくことが一つのヒントになります。
あなたが思っている以上に、思っていることを相手になぞらえて考えることはできていないことが多いです。

仕事なんだから当たり前だよね、役割なんだから当たり前だよね、という感情があるので、なかなか行動に起こすことは難しいかもしれませんが、もし感謝があるときは「行動」で示してみてはいかがでしょうか。
(これは会社だけではなく、家族に対しても同じですね。私は今日も今日とて家族サービスしたいと思っております。)

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