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社会人になって実感する「時間を作る」ことの大切さ


「時間は作る物」
そうよく言われるが、学生時代の私にはそれがよくわからなかった。

若さ故だろうか。

中学高校時代の私は多忙だった。今考えるとよくやっていたなとすら思う。

朝は6時過ぎに起床し7時前には家を出発。部活の朝練があった日は6時過ぎに家を出ていた。1時間ほどかけて登校。大学のように空きコマはもちろんないので午前午後とみっちり授業を受けて授業後は部活。18時に学校を出て帰路に着く。が、曜日によっては途中下車して習い事へ。9時まで練習。帰ってお風呂に入ってご飯を食べて課題をやって就寝。

我ながらパワフルな学生だ。

大学はかなり余裕ができた。下宿をしていたので登校時間がかからない。おまけに女子大なので化粧もせず適当な服で学校に行っていた。授業始まるギリギリまで寝て授業を受けて帰ってご飯を食べてテレビ見て勉強やレポートを書く。
サークルにも所属せず、バイトもそんなにしていなかったので時間がありすぎる。

中高に関してはこれ以上どうすればいいのだというくらいに時間がなく精一杯な生活。
大学に関しては作らずとも時間が有り余っていた。かなり好きに趣味や勉強に時間を使っていた。

人生で一番時間があるのが大学生だと言われることが社会人になった今、非常に理解できる。

今の私、時短勤務故に時間はあるはずなのだが有効活用出来ていない実感がある。

時間があるのなら掃除をしたり映画を見たりやりたいことは沢山ある。


そう考えているときいつも思い出すのは、大学の卒業旅行で出会った添乗員さんのことだ。

10個ほど年上の女性添乗員さん。

とても明るく気さくな方で、旅行中も色々とお話ししたり仲良くしてくださった。

そんな彼女、添乗員さんなのでほとんどの時間を我々と共に過ごす。現地ガイドさんのお話を聞きながら共に観光地を巡り、バスの長距離移動で寝ている人がいる中もガイドをしたり、していなくても運転手さんとお話ししていたり。とにかく休むことなく1日中働いている。朝も恐らく一番に起きている。
そんな彼女をただでさえパワフルだなと思って見ていたのだが、ホテルで朝お会いした時にお話ししているとなんと「昨日の晩は部屋に帰ってから映画を見ていた」と言うのだ。

その前日は自由行動日だった。とはいえ、行く先々で添乗員さんとばったりお会いするくらい彼女もかなりアクティブに観光やお買い物をしていた。夜もホテルで会っているため、そんなに早く帰ってきたわけではなさそうだ。

私たちは部屋に帰ってすぐに寝てしまうほどに疲れていた。

旅慣れしているとはいえ、年上の女性であるのに体力がすごい・・・と思うと同時に、どこにそんな時間が!?と思った。すごいですね!と言うと彼女は笑顔で「時間は作るものだよ!」と言っていた。


この言葉は未だに「時間がないな」と感じる日々にいつも思い出す言葉だ。

時間がないと思いつつも、日々を振り返りみると無駄な時間が多いことに気づく。
今の私の生活は、時間を作ろうと思えば作れるのだ。

社会人になる直前に良い社会人の先輩と知り合えたのは貴重な財産だった。

日々アクティブに、無駄なく過ごすのが今の目標だ。

社会人にとって、どれだけ時間を無駄なく有効活用できるかが、どれだけ成長出来るかにかかわりそうだ。



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