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『82年生まれ、キム・ジヨン』#9:解説

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語注

사골:牛の脚の骨
우리다:アクを抜く

解説

下線部1#4でも解説した -어 놓다 がポイントです。「〜ておく」では訳せませんね。解説したように、-어 놓다 はある動作をした結果に焦点があります。「後片付けをして、その結果、後片付けが終わっている」ことが述べられています。訳すときは「後片付けを済ませて」としてもいいでしょう。
課題文4行目 넣어 두고、5行目 정리해 두고 の -어 두다 は日本語の「〜ておく」に近いですね。「用意しておく」のように、あらかじめ〜する、という意味でしょう。

下線部2も今までに何回か出てきてます。-다가 は「〜している途中で」でした。

課題文3行目から怒濤の調理動詞ラッシュです。調理に使う動詞の意味を正しく把握できているかがポイント。사골 は牛の脚の骨で、これで 사골국 を作ります。우리다 はアクを抜くこと。재다 は 재우다 と同じで下味を付けるために寝かすこと。손질하다 は「手入れする」ですが、料理の場面なら「下ごしらえをする」と訳せます。데치다 は「ゆがく」、무치다 は「あえる」です。
訳すときは 정리하다 の処理もなかなか難しいところだったと思います。

 日本語訳

(以下はオリジナル訳です。多少ぎこちないところもありますが、原文を活かした訳文にしています。ぜひ翻訳版とも比較してみてください。)
  
キム・ジヨンさんは昼食の後片付けを済ませて、コーヒーを1杯飲みながら少し休んでいたが、姑と一緒に秋夕の食べ物の材料を買いに市場に行ってきた。夕方からは牛骨のアク抜きをして、カルビを(タレに)漬けて,ナムルの材料の下ごしらえし、ゆがいて、一部はあえて、一部は冷凍庫に入れておき、チヂミと揚げ物を作る野菜と魚介類を洗って準備しておき、夕ごはんを作って食べて片付けた。

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