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怪我した時の「脱健着患」は最強という話

右手が痛いな、とふと思ったのが数日前。
湿布で様子をみていたけれど、翌日の夜中に痛みで目が覚め七転八倒して「さすがにこれはまずいのでは」と病院に駆け込んだ。

といっても骨折やらなんやらの心配はしていなくて、職業柄症状からある程度の予想は立てていたので、薬貰ってこよ〜くらいの感覚。
下手に市販薬で誤魔化して長引かせるくらいなら処方薬の方が手っ取り早い。

で、レントゲンだなんだとひとしきり検査と診察をしてもらって結局のところは腱鞘炎。
お、予想どおり。
私の骨綺麗だなぁ、なんて思いつつ。


あとは時間と薬と安静が解決してくれる。


とはいえ利き手が使えないのは致命的。
握っても痛い、伸ばしても痛い。
利き手だからつい無意識に動かして1人でひぇぇ痛いぃぃ!!!!となること数回。

一番困ったのは着替え。
脱ぐにも着るにもとにかく手を使わざるを得ない。人の手というのは着替え1つでもこんなに複雑な動きを無意識にしていたんだなと再認識するくらいには着替えが大変。

こういう時に役立つのが看護師としての経験。

脱健着患(だっけんちゃっかん)」

大学で習ったんだか現場で叩き上げで覚えたのかは忘れましたが、基本中の基本。
要するに「脱ぐ時は健康な(動かせる)方から、着る時は患側(動かせない方)から」というセオリー。

これがシンプルだけど侮れない。
もし(無いに越したことはないけれど)怪我した時には試してみてください。
着替えが桁違いに楽で、痛みも少なく済みます。
うっかり忘れて激痛が走らないように、毎日「だっけんちゃっかんだっけんちゃっかん…」とブツブツ唱えながら着替えています。

ちなみに介護なんかで誰かの着替えを手伝う時にも応用できます。
比較的動かせる方を「健側」、固まったりして曲げ伸ばしが難しい方を「患側」と当てはめればOK。
もちろん上半身下半身どちらに対しても使える万能ワザ。

看護技術、侮り難し。
薬も効いてきて、あとはとにかく台湾旅行までに少しでもマシになってくれることを祈るばかりです。
旅ノート作り終わっててよかった…



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