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【コラム#8】ココロノスキマ

私たちの脳はものごとの欠けた部分を、自動的におぎなうように働きます。けれど、ココロノスキマを埋めることは、すこし苦手なのかもしれません。

自動補完機能

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たとえば、相手の第一印象でその人の性格がなんとなくわかったり、聞き取れなかった言葉も会話の流れから理解することができます。見えるところから、見えない部分を想像(あるいは妄想)することは人間の得意技だといえます。

視覚の解像度と盲点

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ところで、デジタルカメラの画素数というのは多ければ多いほど鮮明だといわれています。高性能カメラでは1800万画素だとか2400万画素などのスペックがあります。では、人間の目の画素数はどのくらいなのでしょうか。

実は、視神経の線維の数は100万本程度なので、そこからの換算で約100万画素程度といわれています。つまり古いデジタルカメラと同じようなスペックなのです。物の形もぼんやりしていて直線もギザギザに写ります。しかし、私達のみている世界は不鮮明でもなければ、線もガクガクしていません。その理由は私たちの脳が、デジタルカメラとはちがう仕組みでたくさんの情報を補っているからなのです。

ほかにも、脳の面白い働きの一つに「盲点」の存在があります。実は人間の目には神経が束になった、光に反応しない部分があります。驚くことに私たちの視野の、ある部分は完全に見えていないのです。

見えない部分をどう見ているか?

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目は2つあるのだから…とか、眼球や体を動かせばいいだけのことでは?…と思うかもしれません。確かに視点をずらせば全てをみることが可能です。しかし、つねに視界のある部分は完全にみえていないのは事実です。にもかかわらず、脳によって「見える・在る」ように処理されてるためそれに気が付きません。面白いですよね。

これは、ごく簡単な実験で体験をすることができます。「盲点 テスト」などで検索してやってみてください。

ココロノスキマエネルギー

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私たちは多くの欠落を自動補完しながら生きています。にもかかわらず「ココロノスキマ」はなぜか空いたままでいるような気がします。けれどひょっとしたら、心の隙間は欠落ではなく、むしろ自動補完機能がはたらいた結果なのかもしれないとふと思いました。

「ココロノスキマ」はココロを満たすための原動力として生まれた気持ちなのではないでしょうか。声を持たないココロの「お願い、行動して」というメッセージなのかもしれません。

私たちは世界をとても美しく感じることができます。しかしデジタルカメラの性能と比べると、解像度は高ければいいというものではなさそうです。心の隙間については適度な解像度で受け止めながら「ココロノスキマエネルギー」を上手く使って行動できたらいいですよね。


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【ココロはコトバでできている?かもね】


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