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【読書記録#4】日曜の夜は出たくない

こんにちは☺️

前回に引き続き文喫にきております。

ミステリー小説の感想を書いていこうと思います。

なぜこの本を選んだのかは、理由はありません。
直感です。
帯でなんとなくミステリーなんだなと感じ、本は分厚い。結構読むのに時間がかかりそうなどと感じ手に取りました。
そのため、どんなあらすじかもわからず、人が死ぬのか、シリーズものなのか等も知らずに読んだ感想を書いていこうと思います。

感想

1人の人物に焦点を当てた短編シリーズ。

以下ネタバレなので、見たく無い方はお引き取りをお願いします。



猫の雰囲気をまとった猫丸という人物は、事件に遭遇または見聞きし事件の真相を解明していく。

初め読んでいるときには、ある3人の友人たちとの事件があってそこで場面がどんどん展開していくのかと思いながら読んでいた。

すると次の展開では全く関係なさそうな少女が主人公。
そこに猫丸という前の話にも出てきた人物が登場。
そこで、猫丸の周りで起こる事件を書いていく小説なんだなとそこで理解した。

主人公の視点でいろんなシリーズが展開されているのはあるが、毎回主人公?回想する人物が異なりキーとなる人物が出てくるのはあまり見かけない。
自分が本を読まないからかもしれないが、、。

そして本を読んでいくと、ある違和感を感じた。

それは海に棲む河童という回を見ているときだった。

なんか文章が古臭いのだ。
雑誌を見て“今年の夏はこれが流行る!“といった文に踊らされて行動している学生。
今の時代、雑誌を見てすぐに行動に移さないだろう。

本の発行年を確認すると
初版が1998年。

納得がいった。

それなら流行を追う媒体は雑誌でおかしくない。
インターネットのないまたは流通していない時代には雑誌が大きな流行の走りを担っていたのだろうから。

それを感じながらも読んでいくと今の時代との違いが他にもいくつか確認できた。

室内でも平気で煙草を使用している描写。
女性の事務の制服は必ずスカートを履くものという思想。
110番通報は固定電話で電話しなければならないこと。
テレビがない家に酷く驚く描写。
切符を買う光景。
ブラウン管テレビ


などなど。他にも数えようとしたらキリがない。

26年でこんなにも日常が変わってしまったことに驚いた。
きっと初版でこの本を読んでいた人はなんも違和感も感じず、全然違う感想を抱いていたのだろう。

そして最後まで読了すると、、


この本は最後まで見るべき。

少しずつ疑問に思っていた点はあったが、何にも気に留めていないかった。
作者の癖だろうとしか思っていなかったが、そんなことはなかったみたい。
ちゃんと考えられていた。
よく考えてみると、出版時に修正されるので癖で終わるはずがなかった。
ちゃんと違和感を感じた時に立ち止まればよかった…。
悔しい(;`皿´)

そして、短編になっているから初心者の私でも集中してよむことができた。

もう記憶を戻すことはできないが、ミステリー小説は違和感が少しでもあれば立ち止まって見て行きたい。

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