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【俳句】飛行機雲と日暈(にちうん)

昨日は、日暈を見る機会に恵まれた。

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のみならず、飛行機がその日暈へ向かっていくではないか。

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突然の天体ショーに興奮して、ここで一句と思ったのだが……。

はじめに

ということで、今日は俳句を作りたいとき、皆さまならどうする?ということを教えてもらえたらなと筆をとってみました。ぜひ、コメント欄で皆さまの意見を教えてくださいね(と、コメント0のフラグを立てる俺😏)

作句のときの俺の思考

①まずは俳句に詠みたい対象をしぼる

今回は日暈の中を飛行機雲が通っていく様子を詠みたい。

②次に定型に落とし込んでいく。

定型に落とし込む方法として、取り合わせといって、五音の季語と、12音で表現した言いたいことを合体させる方法がある。

例えば、松尾芭蕉は「蛙飛び込む水の音」を先に作って、残り五音を考えたんだって。この場合は蛙が季語なので、季語じゃない五音を考えた結果が、「古池や」だったんだね。

さて、この方法で考えるとすると、飛行機雲で六音、日暈で(にちうん)と読めば四音、(ひがさ)と読んでも三音。つまり、9〜10音をすでに使うので残りは2〜3音。さて、どうしよう。

③次は、季語を考える

歳時記で調べてみたが、「飛行機雲」「日暈」は、どちらも季語ではなさそう。だから、季語を取り合わせる必要がある。

ところが、すでに飛行機雲と日暈という視覚的な事象が二つあるので、地理とか動植物とかの視覚的な季語を使うとイメージが渋滞を起こしてしまう

となると、時候か、視覚的でない天文あたりが良いかもしれないな。

④最後に推敲

できれば五・七・五のリズムに乗せたい。

そうすると飛行機雲が中七にくるべき?

「飛行機雲や」と切れ字を使うか、飛行機雲「の」「に」「と」「は」など、一字の助詞を組み合わせるか。

一方で日暈も悩ましい。仮に中七に飛行機雲を持ってくるとすると、日暈は上五か下五。にちうんと読むなら、これも切れ字か一字の助詞?

【推敲例】

日暈や飛行機雲の貫けり
にちうんや ひこうきぐものつらぬけり

言いたいことはまあこういうことだが、季語がない無季俳句という手もあるが、俳句素人の俺としては、まずは基本に忠実にいきたい。

夏の空飛行機雲と日暈と
なつのそら ひこうきぐもとにちうんと

季語は入れたし、飛行機雲と日暈とも入れられたが、「だからどうした?」って感じだよな。夏の空に飛行機雲と日暈とがありました、って単なる説明じゃないか!しかも、飛行機が日暈の最中を飛んでいる様子も全く目に浮かばない

飛行機雲夏の日暈を貫けり
ひこうきぐも なつのひがさをつらぬけり

ということで、いまここ。飛行機雲を上五に持ってきた。ひこうきぐもは六音で字余りになるが、上五の字余りは許容されることも多いんだって。(受け売り)

シンプルに「夏」という季語を入れてみたというね。

…と、こんな感じで俳句を作っているお話でした。

おわりに

さて、お願いを覚えているかな。もう一度伝えておきます。

今日は俳句を作りたいとき、皆さまならどうする?ということを教えてもらえたらなと筆をとってみました。ぜひ、コメント欄で皆さまの意見を教えてくださいね。
そうそう、俳句を詠んだことない方はトップ写真を見てあなたならどんなことを俳句に詠みたいか教えてくれると、発想の参考になります🙇‍♀️

俳人 白月でした!

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