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念慮

病院の先生は、私が正社員で働いてることがびっくりらしい。そりゃそうだ、中学生の時から心療内科に通い、高校生になって大学病院に移った。2回も精神科に入院して高校をやめ、大学に入学したもののやばめの自殺未遂をぶちかまして辞めてきた私だ。
正直言って障害者である。障害者手帳と自立支援医療をぶんまわして生かされている。
はて、死にたい患者を生かせてどうしたいのか。先生たちも不毛だろうに。
このあいだ、なんで死んじゃダメ?と聞いた。そう思うよね。と言われた。先生は死んじゃダメだとお思いだろうか。
私は葬祭業をしている。毎日お葬式。10時間働くことはざらにある。
先生に、君は死にたがっているけど死んでいる人をみてどう思うの?と聞かれた。自分も死んでいいと思う。死にたい私が、死ぬことにチャレンジするのはとてもポジティブなことです。と答えた。笑ってくれた。ただ、自分のお葬式に出ることが出来ないのが悔しい。という話も笑ってくれた。
とても良い先生だ。

学生時代とても苦しい日々を送った。
毎晩泣いては薬を飲んで寝た。お風呂に入れず浴室の前で泣き崩れてそのまま横になっていたこともある。
すこし楽になると本を読んだりした。

なんで生きてるんだろう、生きたくないのに年金や保険料を払って、車を買って、なんだか働いているばかりだ。なんで死にたいのに死ねないんだ。
勇気はどこに

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