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初めての「お仕事」

ミニチュア化粧品の試作を、一旦休憩することにしました。…と言うのが

何と、生まれて初めて、ミニチュア製作を受注する事になったのです!!

((((;゚Д゚)))))))アワワ…勿論、お金が発生します。今まで作ってきたドールハウスは、ほとんど家族や友人にプレゼントしたり、教会のバザーに提供したり、ボランティアをしている児童養護施設に寄付してばかりでした。自分が創作したものに、対価が発生するなんて夢にも思わず、価格設定など戸惑う事ばかりでした。そこら辺のノウハウも含めて、しろいぬにお仕事を託したその奇特な依頼人とは……

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ハイ、ペーパークラフトの師匠であり隣の部屋に住んでるホルケゥさんhttps://note.com/ponkotan/です(家族じゃん)。

十数回サンプルを提供した末の受注です。ホルさんは鬼のようなリアリストなので、殆どが人件費を占めるパーツの外注には初め消極的でしたが、「戦前の黒ミシン」だけは紙で造形するのが難しく、複製が比較的「正確」「迅速」「安価」なワイのミニチュアが採用となりました。お金を頂く以上、スピードとクオリティでお応えしなければいけません。

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ミニチュア、と言っても、横幅が4センチ弱あるので、原型製作はそれほど苦労しません。問題は、大きくて形が複雑であるため、シリコンではいつものレジンのような片面複製が出来ないのです。これの為に、粘土埋め両面取りのシリコンモールドを製作しました。

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デカい!!

石塑粘土は、乾燥する過程で約1割ほど縮みます。なので原型とシリコンモールドはやや大きめで作成。この両面モールドに石塑粘土を詰めて、冷凍庫(!)で寝かせる事半日。時々冷凍食品やアイスを取ろうと冷凍庫を開けた母親が、紛れ込んでいる謎の型を見てしまい怪訝な顔(  ・᷄ὢ・᷅  )をしています。

コチコチに固まったら、型から出して丸一日自然乾燥。バリを取ってヤスリをかけ完成です。

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まだまだ納品までには丁寧な研磨が必要ですが、この子達が単なる趣味の工作としてでなく、商品として世に出て、いつの日かお客様の手に渡っていくのを期待します。

さて、本業が立て込んでいたこともあり、しろいぬ自身のミニチュアは一進一退、最早失敗作複製マシンと化しています。前回も書きましたが、作れば作るほど改善点が出て来て、一向に終わりが見えません。

が…間違いなく、1ミリずつながら前進している事だけは確かです。

それはこちら、ペーパークラフト(マッチ箱ハウス)でも一緒です。

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「あらやだ。この洋館随分建て増しされたのね。中開けて見ましょ。」

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家族が増えて、急に賑やかになりました。

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お嬢様を大きくしたら、見栄えはとても良くなりました。アウトラインからカット線までの余白を広くして、切り損ねることはなくなりましたが…やはり無駄な余白は美観を損なうとホルケゥさんには不評でした。そこで、「奥様の部屋」ではアウトラインを太く、濃くしてみました。

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うーん…まちまち💧奥様とベッドだけはマシなのですが…最近スキャンカットくんを酷使しているせいか、カット線の認識が調子悪いのです。

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これもカッティング残念賞の子供部屋。女中さん(乳母?)と弟くんのデザインは気に入ってます。当時の少年の憧れ、複葉機と戦艦三笠のおもちゃ、この角度では見えませんが、床には漫画雑誌とメンコも散らばっています。奥に折角拵えたレトロな木馬があるのに…見えない…見えないじゃないか(´;ω;`)配置って大事ですね…

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お父さん大変です!執事さんの背が高すぎて、シャンデリアと衝突していますよ!

この書斎はパーツが多い事もあり、完全にサイズを誤りました。詰め込み過ぎ。カッティングも雑。本当に、組み立ててみるまでは自然なサイズって分からないものですね💦

そもそもペーパークラフトの醍醐味は、一枚の紙からハサミで切り出して組み立てることにあるので…ここまで機械でのカットの精度が低い(そもそもパーツが小さ過ぎて線認識が困難)だと、これはもう糊付けテープだけこちらでセッティングして、お客様に切って頂くタイプの方が良いような気がしてきました。

商品化への道は遠い…しばらくは、お引き受けしたお仕事を粛々と進めてまいります。自分のお店を持つのは、まだ…遥か遥か先の話…( ³ω³ ).。oムニャムニャ

今日もお読み頂き、有難うございました☺️


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