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キンモクセイと短歌

今年もキンモクセイの季節が来た!私はキンモクセイの匂いが大好きなのでこの時期はずっとワクワクしている。

私は笹井宏之さんが好きなのだけど、

ゆつくりと私は道を踏みはづす金木犀のかをりの中で

という歌を見たとき、なんかもう本当に感動したというか、胸がいっぱいになって泣きそうになってしまった。
私がずっとキンモクセイに対して感じていたことがこの一首に詰まっている気がする。すごいなあ。
こんな短歌が詠めるようになりたい。

他にもtoron*さんの

ここからは金木犀の射程だと知るひとだけがマスクをずらす

も好き。ただ最近はマスクをしている人が減ってきたのでこの歌はコロナ禍ならではだったのかなとも思う。

あとはあきやまさんの

どこからか香る金木犀たちに会話が途中で盗まれていく

も素敵だと思った。ついつい「いい匂いする!」って言っちゃうよね。

そういえば短歌の中ではキンモクセイは大体漢字表記だ。私は生物専攻の人間だからついついカタカナ表記をしてしまう。最近植物が出てくる短歌のリストを作っているのだけど、和名のカタカナ表記は今のところないな。
確かに短歌の中では漢字表記の方がいい気がする。

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