イギリスで、山盛りのグリーンピースと出会った話。
グリーンピースが好きです。
20歳までグリーンピースは嫌いでした。
グリーンピースといえば、『焼売の上に乗っているパサっとした食感のおいしくない豆』でした。
20歳、わたしはイギリスに1ヶ月の短期留学に行きました。
自主的に行った留学ではなく、親に強制された留学です。
「短期留学をしないなら、もう学費を払いません」と脅迫されました。
それで、ロンドンから車で1時間ほど離れた街でホームステイすることになりました。この強制留学が初海外旅行です。
もともと乗り気ではない留学、英会話もほとんどできず、緊張で食事が喉を通らない。そして「食事がおいしくない」で有名なイギリスです(当時はそう言われてました)。薄い塩味しかしないメニューが続きます。全く食欲が出ません。そんな毎日の中で、グリーンピースと出会いました。お皿に山盛りの”茹でたてのグリーンピース”です。
グリーンピースって、こんなにたくさん食べるものなの?!
衝撃の出会いでした。
茹でて、塩をかけただけのグリーンピース。ホストファミリーのお父さんが、たくさん取り分けてくれました。毎日、少ししか食事を取らない私を心配してくれたようです。好意ですから食べないと。嫌いだとか言えません。
そのグリーンピースがとんでもなく美味しかったのです!
みずみずしくて、ほんのりと甘みがある。皮のパリッとした食感も新鮮。軽い塩味が甘みを引き立てる。グリーンピースってこんなに美味しいのか!!薄い塩味最高!
グリーンピースをパクパク食べる私をみて、ホストファミリーも嬉しそうでした。
それからは『豆が好きな日本人』と思われて、豆メニューが増えました。
グリーンピースが、私の食欲を取り戻して、ホストファミリーとの関係を良くして、私をグリーンピース好きに変えました。
先週、スーパーでグリーンピースを買いました。早速、グリーンピースご飯にして食べました。グリーンピースがおいしい季節がやってきました。
グリーンピースの美味しさが伝わったら嬉しいです。
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