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TOEICの勉強をしながら角煮をつくる週末

 なんとなく最近豚の角煮を食べていなかったので、唐突につくりたくなった。週末は自分がつくると言ってくれていた夫に断って、今週末は自分で食事をつくった。参考にしたレシピは、この間もお世話になった白ごはん.comだ。

 読んでみたら、なんと下準備に3時間をかけるレシピだった。料理の慣れていない私は、一瞬マジかよと思ったが、ゆっくり料理をするのもよいかな、と思い直して白ごはん.comのレシピに従って豚の角煮をつくりはじめた。

 早々に、豚肉の下茹でに米のとぎ汁を使うという指示で、ふだん無洗米を使っている我が家は脱落しかけた。大量の無洗米が現在ストックされており、新しく米を買う余裕はない。ここは、お祝いでいただいた小分けのお米が残っていたことをなんとか思い出して障壁をクリア。何年ぶりかの米とぎをして、無事に米のとぎ汁を手に入れた。

 レシピの指示どおり、米のとぎ汁でひたすら豚肉を下茹でし続ける。待っている時間は、昨年から細々と続けているTOEIC対策のアプリで文法問題を解く。英語の勉強をするようになってから、休みの日に昼間から酒を飲まなくなった。きっと勉強していなければ、お酒を飲みながら豚を煮ていた気がする。勉強をするようになってよかった。

 合計3時間の下茹でとその日の英語の勉強のノルマを無事に終えて、豚肉と卵を味付けし、冷蔵庫にしまう。せっかく珍しく時間のかかる料理をしているので、味をしみさせた方がおいしいというレシピに従い、実食は次の日にしようという計画である。ゆで卵もわざわざ半熟で仕上げてある。

 豚の角煮の後に、これまた白ごはん.comのレシピでゴーヤチャンプルーをつくって夕食にした(ただし、角煮でけっこう疲れていたので、豆腐の水切りは電子レンジで適当にやった)。おいしかった。季節感のある食材を使うのも楽しい。

 さて、一日経って豚の角煮を実食である。やたら時間をかけて豚の角煮をつくっていた私を見ていた夫も、どんなふうになったの? と興味ありげだ。

 むむ。私は食べてショックを受けた。再加熱を何も考えずにしたせいで、半熟トロトロにした卵がふつうの茹で卵になっている。ばかだ。あと、買うときからうすうす感じていたが、安い肉を選んだせいか脂身が全然ない。脂身と赤身が一体になる感じがおいしいのに。

 ちょっとしょんぼりしたが、隣で夫がこれはおいしいと言ってむしゃむしゃ食べている。まあ、一緒に食べる人がおいしいと言ってくれているから、別にこれはこれでいいか、と思い直した。次は、もう少し脂身が入っている肉でつくろう。あと、茹で卵はとろとろにしたいなら基本的にわけて加熱をしよう。

 こんなふうに、ゆっくり料理と勉強で過ごす週末も悪くない。

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