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私が信じるのは愛と革命だけよ

2022年2月25日

ウクライナ侵攻のニュースが刻々と変わっていく

同じ地球上の出来事ととても思えない。

僕が大学に入って上京した日にアメリカはイラク戦争を始めた。

どのニュースも、薄く透明な膜一枚隔てた向こう側の出来事のように現実味を欠いているのに、確かに本当に起こっている。

私が信じるのは愛と革命だけよ。

流行りの歌の詞のように、ずっと心に残っている言葉。

確か、村上春樹の小説に出てくるセリフだ。

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中西アルノを平手友梨奈に重ねる意見を目にした。実を言うと、幕張メッセでパフォーマンスを初めて見た時、僕もそう感じた。

ショートカットの異様に目立つ女の子が、こちらの感受性を侵食する勢いで、ただただ鮮烈な印象だけを残して背中を向ける。

余韻が無い。突き放されたように感じて、僕は手がかりを探す。なのにそこにはもうあどけない表情の女の子がいるだけだ。さっきまでの怪物はもう影すら見えない。

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秋元康はかつて、スターは深読みさせる存在、と定義した。それが狙いならば、その目論みは成功しているし、失敗もしている。

あんたの欲望を実現するための人形ではない、生身の女の子だから。

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なのに、あんたはまた背負わせるつもりか?

坂道はファンが導いてくれる、と彼は言うけれど、その言葉には(エサを的確なタイミングで撒きさえすれば)という但し書きが隠れている気がする。

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一方で、こう思う。

秋元康はずっと、探してたんじゃないか?

自分の理想すべてを体験してくれる存在を。数十年かけて。

愛と革命を体現する、民衆を導く女神のような存在を。

まだ知らない引き出しを開けること。鍵が手元に無ければ、叩き壊すより仕方ない。

「オレたちの乃木坂を壊すな」という声よりも、彼の中にはおそらく信念として破壊願望があるのだろう。

そしてそれは、前に進むための手段であり、一面の真実だと誰もが本心では分かっている。

私が信じるのは愛と革命だけよ。

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新曲「actually...」は、間違いなく名曲になる。

少なくとも、転換点にはなる。飛び交う賛否両論のどっちが、どれが間違いとかじゃなく(曲を聴き、パフォーマンスを見た人が話す感想や意見に間違いがあるはずはない)、その大嵐の中で、鼓動を刻み続けると信じている。

中西アルノちゃんは、産みの苦しみを味わった。もう、苦しまなくていい。

僕は推しの一人として、とても好きです。


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