女子バックパッカーひとり旅|ヨーロッパ|イタリアPart.1「この旅最大のミス!どうなる?寝台列車移動」
1.チケットを買い間違えた!
この日は、ミュンヘンからイタリアのローマに寝台列車で移動します。
今回も「Omio」でチケットの値段を比較しました。
ミュンヘン・ローマ間の寝台列車は、Trenitaliaというイタリアの鉄道会社が運営しているものと、OBBというオーストリアの電車が運営しているものとがありました。
私が利用した日は、共同運行という形で、2社とも同じ時間の全く同じ電車を運行していたので、わたしは少し値段が安いTrenitaliaのチケットを購入しました。
この時、「Omio」がうまく作動しなかったので、Trenitaliaの公式ウェブサイトに行ってチケットを買いました。
チケットは、駅にあるマシーンで印刷しければいけないと書いてあったので、ミュンヘン中央駅に行きマシーンを探します。
ただ、いくら探してもそれらしきマシーンがありません。
そういえば、今回いつもと違って、メールに乗車用のQRコード付きのチケットが送られて来なかったなと思い、なんだか嫌な予感がしたので、予約確認メールをもう一度よく見てみることに。
すると、ある文字が浮かび上がってきました。
それがこちら。
Self service vending machine located only in Italy…only in Italy…??
え!?これって印刷できるマシーンがイタリアにしかありませんってこと?
頭の中が大混乱し始めました。
そんな、何かの間違いだと思い、色々調べていくと、他にも間違えている人がネット上に現れ、どうやら本当にイタリア国内でしかチケットを印刷できないとわかりました。
ここまで、ひとり旅をしてきて予約にも慣れてきた頃だったので、terms and conditions あたりは適当にチェックをつけてしまっていましたが、
どうやらこのページに、「イタリアでしか印刷できない」ということが、チェックボックスで記載してあったようです。
恐らく、文章を見てはいたものの、イタリアでしか印刷できないチケットがあるなんて、夢にも思っていなかったので、脳が文章の意味をよく理解していなかったのだと思います。
ドイツから出発するのに、イタリアでしかチケットを印刷できないなんて、そんなことあるのか、、、。
海外版のYahoo!知恵袋みたいなところで、「trenitaliaはイタリア国内から出発するにはなんの問題もありません、国外から入国することを除けば」と書いてあったので、結構トラブルになる人も多いのかも?
チケットをどこで印刷するかは、みなさん注意深く見てみてください。
この後、急いでOBBのチケットを予約し直しました。
しかし、一難去ってまた一難。どうやらOBBのチケットは、A4サイズの紙媒体にプリントアウトしてから乗車しなければいけないとのこと。
日本みたいに、コンビニでプリントができるような文化はないため(そもそもコンビニもあまりない)印刷できるところが簡単には見つからず、焦りで汗が吹き出します。
印刷方法を色々調べたところ、チップを支払ってホテルのフロントで印刷してもらうことができるとのこと。
そこで、一昨日泊まったホテルを訪ねて「メールでPDFを送るから印刷して欲しい!」と言いに行くことに。
これで印刷できなかったらどうしようと、内心ドギマギしながらスタッフの人に尋ねると、印刷をしてくれるとのことでした。やったー!!
しかも、チップはなくて良いと言ってくれて、無理やり渡そうとしても本当に要らなそうでした。
私にはそのスタッフさんが、今までひとり旅で訪れたどんな教会の神様よりもGodに見えました。
この旅で、英語が必須になることってあんまりなかったんですが、トラブルが起こった時は喋れると便利だよなぁと大学時代にコツコツ勉強した自分を褒めてあげたくなりました。
その後は安心して夕ご飯を食べて、いよいよ電車に乗り込みます。
※ちなみに、最初に買ったTrenitaliaのチケットは、当日キャンセルのため払い戻しできず、150ユーロほどを無駄にしてしまいました。😭(25000円ほど)みなさん本当に気をつけてくださいー!
2.寝台列車ってどんな感じ?&人との出会い
この日は、OBB night jetという寝台列車を利用して移動。
電車はこちら。
落書きは消さないスタイルです。
もう慣れてきました。
電車に乗り込むと、中はこんな感じ。
私は1部屋にベットが4台入っている、女性専用の部屋を選びました。
チケットにどこのベットで寝るかが記載されていたのですが、私は2段目でした。
シーツと毛布、枕もついていて温度もちょうど良い感じ。
ミュンヘンからは、私を含めて3人が同じ部屋に乗り込みました。1人はナポリに行く70代ぐらいのイタリア人のおばあさん。
もう1人は、フィレンツェに向かう60代ぐらいのオランダ人女性でした。
オランダ人の方は英語が流暢だったので、色々おしゃべりをさせてもらいました。
その方は、フィレンツェに住む息子家族に会いに行くために、なんと6週間もお仕事をお休みするとのことでした!
「少し旅先で仕事もするからパソコンも持ってきたけど、それにしても良い上司に恵まれたわ〜」とその人はおっしゃっていました。
他にも、私がオランダのアムステルダムに行ったことを話したところ「あそこは他のオランダとは違いすぎるわね、オランダ人の私でも違う国に行ったみたいだわ」と言っていました笑
全く違う国の、違う年代の方とお話しする機会はなかなかないので、とても楽しかったです。寝台列車にチャレンジする時は勇気がいりましたし、チケットも買い間違えたりしましたが、それでも乗ってよかったなとおもいました。
3.イタリアの朝日と朝ごはん
この日は、21時には就寝して7時ごろに起きました。
思ったよりぐっすり熟睡することができました。今考えたらベットから落ちなくてよかった笑
廊下に出てみるとイタリアの朝日が広がっていました。
太陽の光が強く、眩しく感じました。
寝台列車には朝ごはんが付いてくるということでしたが、下車1時間前になっても、それらしきものが運ばれてくる気配がなかったので、係員の方に声をかけに行きました。
声をかけたら、だいたい5分ぐらいで持ってきてくれました。
出てきたのがこちら。
パンとコーヒーと苺ジャム。
思っていたより、すごくシンプルでした。パンが温かいのが嬉しい。
電車の中でご飯が出てくるなんて、初めての体験だったので楽しかったです。
4.イタリア人の女性と翻訳アプリでコミュニケーション
ご飯を食べ終わってから、駅に到着するまでの30分ぐらいは、イタリア人のおばあさんとお話をしました。(もう1人の方は、すでに下車していました)
おばあさんは、イタリア語オンリーの方だったので、Google翻訳を使って日本語⇄イタリア語で機械越しのコミュニケーションです。
その方は、ドイツにいる息子さん夫婦とお孫さんに会いに行った帰りで、ローマで電車を乗り換えた後にナポリのご自宅に帰るとのことでした。
色々話しましたが、印象に残ったのはお孫さんの話。
お孫さんは英語と、ドイツ語と、少しのイタリア語を話すとのことですが、おばあさんは「本当は、もっとイタリア語で話したいんだけどね」と言っていて、親族で言葉が通じない寂しさを、少し感じました。
昔、カナダでホームステイをしていた時に、中国出身のホストマザーが娘に中国語を話せるようになって欲しい理由として
「この子がおばあちゃんと話せないのは寂しいじゃない」
と言っていたのは、こういうことだったのかと腑に落ちました。
私からは「ローマの治安はどうですか?」と質問をしてみました。すると、
「ローマは全然大丈夫よ!」とあっけらかんとした返事。
イタリア人が感じる治安の良さと、日本人が感じる治安の良さは絶対に違うとおもいますが、現地の人に大丈夫と言われると結構安心しましす笑
実は、イタリアに行く前に、スリのことなどをたくさん調べてしまって不安な気持ちが募っていたので、おばあさんと話せて安心しました。
お話をしていると、いよいよローマに到着しました。
おばあさんとは「Ciao!」と言い合いお別れ。
まさに一期一会だなと、胸がいっぱいになりました。
素敵な電車旅でした。
つづく
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