レクサプロ――効果があったお薬
先の記事では、不安障害とうつ症状について少し書いた。
自分が不安障害でうつの状態と診断されたのは、2021年の8月。そのクリニックでは、レクサプロとデエビゴという薬を処方されたので、今日はレクサプロについて。
※この記事は医薬品についての、あくまでも個人的な感想や経験です。
レクサプロについてと服用期間
レクサプロは、簡単に言うと、不安やうつを和らげるために飲むお薬。2021年8月から2022年12月までを服用(10mg/1日)。だいたい16ヶ月くらいか。
ちなみに、デエビゴは睡眠薬で、不安やうつを和らげる効果はない。
結論から言うと、レクラプロがまあまあ効いたと思っている。ただし、不安障害が完全になくなったわけではない。
精神疾患の薬なんで怪しいもんよくのめるな、なんて思う人もいるかも知れない。自分も最初は少し怖かったし、抵抗はあった。クリニックを受診すれば投薬治療になることはわかっていたから、そもそも受診する決心がつくまで何年もかかった。でも今は、もっと早く受診していればよかったと思っている。
効果① 服用後の変化
レクサプロを服用すると何が起こるのか。
レクサプロは、服用すると4時間後くらいに気分が少し上向いてくる。なんというか、薬の力によってワクワクさせられている感じ。ちょっと気分があがって心拍数もあがって(いるような気がして)、不安な気持ちが少し和らぐ感じがした。この感覚はそれまで味わったことのないものだからなんとも形容しがたい。
こうやって文字にするとちょっと怪しい感じもするのだけれども、不安障害では常に胸のあたりが苦しい感じがしているから、それが和らいだのだけでもとてもよかった。
とはいえ、服用し始めはただ気持ち悪いだけだったからしんどかった。効果があるという感覚が出てくるまで、たしか服用し始めてから3週間くらいはかかったと思う。もっとかな。一ヶ月以上だったかもしれない。
効果② 長期的な効果
薬を服用した効果の2つ目は、自分の考え方が変わったことだ。レクサプロは、SSRIといって脳の神経伝達物質に作用する。精神とかこころとかってよくわからないけど、この薬はそんなんではなく、脳の物質に作用する。つまり、ビリヤードのキューでビリヤードのボールを衝くのと同じくらい、物理的な出来事だ。
そんなことは服用前から頭ではわかっていた。けど、服用の経験はこの考えを身をもって体感させてくれた。なんといったって、薬を服用するだけで気分が上がって不安が和らぐのだ。自分のダメさとか、性格とか、やる気のなさとか、情けなさとか、そういうのとは違うメカニズムで効いてくれる。
自分の病気は自分がダメなせいだって思っていて、病気のせいなんかではないと思っていた。けど、物理的な出来事だと感じれたことで、不安障害という病気と向き合える気になった。物理的な条件を変えることはできる気がしたからだ。ビリヤードのキューの向きを変えるみたいに。
これが2つ目の効果。これはいわゆる薬の効果ではなくて、自分の受け止め方の話なんだけど。
レクサプロの副作用
レクサプロの副作用。
レクサプロの副作用として一般的に知られているのは、口渇、便秘・排尿障害、眠気、胃腸障害、頭痛などらしい。
自分の場合は吐き気(胃腸障害?)が出た。服用し始めてから数日は、ほんとに吐き気がひどかった。3日目くらいにはとうとう耐えられないくらいになって、クリニックに電話して別の吐き気止めを服用したくらい。吐き気はあるけれども、実際に嘔吐はしないでずっと吐き気が続くっていうしんどいやつだった。これは一週間くらい続いた。つらかったけど、一週間したら吐き気はなくなった。
もう一つ自分に出た副作用は、めまい。服用すると少しくらくらすることがあった。これはなかなかなくならなくて、数ヶ月続いたように思う。でもほんの少しだったから、生活にはほとんど支障はなかった。
副作用がこれだけだったから服用を続けられたんだと思う。もっと重くて長期的な副作用があったら続けられていたかはわからない。
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