大人の階段と富士山と その1
実はほぼほぼ連作のこちらの記事。前の記事はこちら
ここでも書いているのだが、長男との思い出話を振り返りたい。今考えればここから10年…………は経ってないが近い年月が経過している。なかなか感慨深いものがある
さてさて本題本題
私は息子達2人とも、中学生になったら1人の大人として扱うようにした。やはり認められるのは嬉しいことだし、なにより自分がして欲しかったことでもあったからだ。きちんと話を聞くなども大人と同じようにする、ということでもあるので(前々から聞いてはいたが)いい関係性を今に至るまで作れているきっかけだと思う
それに追加して、1箇所行きたいところに連れていく、というプレゼントすることにした。ネズミーランド以外、という制約をつけたが、それは元嫁が毎年連れて行ってたからだ(そのお金はどこから出てたのか今でも不思議だ)。まあ提案した時点で、どこか遊園地とかその類の場所じゃないかと思っていた
ところが長男の返答は予想を裏切ってきた
富士山に行きたい
ん?それは………富士山五合目ってことかな?
富士山の頂上に行ってみたいんだ!
ま、マジですか…………
かつて私は小学5年の時に富士登山をした経験があった。あの時はロスオリンピック開幕式の途中で出かけ、高山病になってずっと頭痛に悩まされ………まあいいことも沢山あったものの、悪いことも散々思い出される出来事だった。これもまた親父の無理やり感満載で、本当に苦労した……そんなことでもう二度はないな〜と思っていたんだけれど…………
いろいろ話してみると、なかなか前向きな様子。これを、お父さんはやだな〜とか言って水を指すのは野暮だし、わがまま勝手すぎる(私が)。結局よし!わかった!と言う他無くなった。とはいえ彼も経験も体力も少なく、私も体調壊してジムも辞め運動しなくなって久しい。どう考えても富士山は過酷だ。なので事前に少し周りの山を登って体慣らしをすることにした
まあ近場で行けるような山を登ってみたのだが、なかなか沢山登るというのも難しいことだ。面会日は限られているし、なにより直接の連絡手段が(当時は)ない。しかも次男も誘ってみたが…………
行かない!
との一言。まぁ当時特に太っていて動くのを極端に嫌がってた彼が行くわけないとは思っていたのだが………ちなみに今はやたらとアクティブになってて、結構自転車とか徒歩でとんでもないとこに行ったりしてる
そして長男中二の夏にアタックすることになった。事前装備は万全!事前トレーニングも万全………とは言い難いレベルだったが、ともかく晴れの日を何個かチョイスしてギリギリで登山日を決めた。さあ、腹は決まったぞ!(って今さら?)
登山当日、天気は予報どおり快晴。今から8年前の8月は今よりよっぽど涼しい(まあそれでも平地で30度はあった)。富士山五合目ならなおのことだ。我々は登山者が少ない須走口からの登頂を目指した。これは私が登ったのがここだったこと、他はかなり混むためそれは回避したかったことが理由だったのだが………後々調べてみれば、かなり過酷な登山道だった…………
登れども登れども森の中…………クマさんこそ出てこないが、代わり映えしない景色の中、一向に山小屋も見えて来ない………そしてガリガリ削られていく2人の体力。いろいろあったけど(あったから)、全然体力アップできてない。私もマラソン走ってた時の体力あれば楽勝なはずなのだが………衰えを実感していた
それでも黙々と…………でもないが、頑張って登っていった先にようやく初めての山小屋を発見!!当然のように休憩する事にした。ここで我々親子はとてもいい経験をすることになる…………
という前向きなところで
続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?