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今日の1本 映画編 その5

さてしばらくぶりな映画編。溜め込みまくってるわけだが、好きな映画は数多い。アニメは別個のものとして考えるとして、それ以外はこちらで紹介していきたい。たまには大ハズレとかもありなのかもな〜とか思うが、他の映画レビューの方々ほど細かくもなくなので………まあでも見たものはあってもいいのかとは思う


今回は自分の中で五本の指には入る(ってどれが5本なのかは微妙なのだが)映画を紹介したい。あまりに有名作なために見た方も多いかとは思うが…………改めて!



今日の映画はこちら


シン・ゴジラ

最初見た時は全く期待してなかった
とにかくグロいゴジラに引いてたのだが………
今までのゴジラを完全破壊したとも言える作品だ


さあ特撮作品、しかもゴジラだ。ゴジラ-1.0がアカデミー賞をとったのは記憶に新しいが、その1作前がこちらのシン・ゴジラ。監督は庵野秀明、エヴァンゲリオンやシンウルトラマンでお馴染みだ


この作品の面白さは、ゴジラそのものより政治やそれに対応する自衛隊や科学者ら専門家達にスポットが当たっていること。最後の最後までゴジラは理解不能な未確認巨大不明生物に終始している。現代日本らしさが(良いも悪いも)描かれて、各国の対応もリアリティがある


さてここでネタバレなしのあらすじ
東京湾で噴火のような事象が発生、アクアラインが浸水する事故が発生する。会議中官房長官付きの矢口蘭堂は巨大不明生物の出現を予想するが、ありえない事として一蹴される。が、直後テレビにて巨大なしっぽが海から現れる画像が公開される
直後総理レクにて対処法を練ることになるが、駆除、捕獲、排除の提案が入り乱れ、決めることが出来ない。総理が会見で上陸しないと言った頃、蒲田に上陸する巨大不明生物………
巨災対を指揮することになる矢口のゴジラとの戦いが始まる

巨災対のメンバー
なかなかに濃い
個人的にはオタク要素強い高橋一生が好み

とまあこんなところか。結構ネタバレになる………のだが、これは本編見てないとサッパリ分からない。なにせセリフがめちゃくちゃ多いし、登場人物も大変多い。かなり難解な作品ではあるが、だからこそ魅力的なキャラクターも多い。いろんな役職の絡み合いや縦割りの問題などなど………日本の問題点も浮き彫りになりまくってる


さらにこの作品、東日本大震災をモチーフにしている部分も多い。「想定外の事象」に対し右往左往する政府…………それこそifの話になってしまうが、矢口のようなトップであれば福島第一原発の事故も防げた可能性も考えられる。もちろんフィクションの世界の人物に期待するのは違うのだが、あの時一部自衛官の損害を恐れなければ、今の状況はなかったろう

対ゴジラ用のヤシオリ作戦指揮の矢口蘭堂
責任を取り、自らの危険も省みない政治家
こんな政治家が今いるかといえば………


つまり強烈なアンチテーゼであり、また政治家とはなにか?という痛烈な問いかけにもなっている。責任を取るのが政治家の仕事だとはっきり言っている今作、現代日本に政治家はいないのだろう…………ただそれは結果としていたずらに損失を増やすこととなるわけだ………


特撮作品だしゴジラではあるが、ゴジラ-1.0と同様様々に考えさせられる作品だ。ちなみにゴジラ-1.0はシン・ゴジラの真逆を常に考えて作られている。陸上ではなく海、政府ではなく民間etc…同じにしたらシン・ゴジラには勝てない!と山崎貴監督は思ったらしい。その考えは確かに間違ってなかった。だからこそあれだけの作品になったのだ

もちろんだがこちら「ゴジラ-1.0」も名作
この辺は好みの問題もあると思う


さてこのシン・ゴジラ、私の評価は10点満点!こちらは様々な穴もあるといえばあるのだが、それでも全体としてよく出来ている。ラストも含め、非常に考えさせられる作品になっている。見ていない方は是非!今は独占配信もしてないので!


最後に……………

「まずは君が落ち着け」

最高の名言
ちなみに長谷川博己が松尾諭に舞台挨拶でやり返した
市川実日子と高橋一生もネタにしたらしい


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