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そうだ! ヌックなのだ!

「同じ空間にいながらテレビを見ている人がいたり、読書をしている人がいたりと、各々が別のことをして過ごしながらもほどよい距離感でつながる空間にしたいという場合は、ヌックはとても有効です」

知り合いにヌックを教えてもらった。何となく今やっている事はヌックなんだと納得した。

先日、九州と東北に出かけて来た。良い所をたくさん見せてもらったんだけど、何となく違うなあと思っていた。でもそれは個性であり、人によって好き好きだからと納得していた。

時間があれば改修中の部屋の工事の様子を見ている。そしてこれが僕の個性なのだ。僕の好みなのだと思っていた所に前述のヌックを知った。

それで「僕の好みです。」だけでなく説明が出来る。「同じ空間にいながらテレビを見ている人がいたり、読書をしている人がいたりと、各々が別のことをして過ごしながらもほどよい距離感でつながる空間です。」とね

御所坊 21号室、22号室、23号室 改修

ワーケーションに対応した客室に改修するというお題目を唱えて、現在3室の改修工事を行っている。ワーケーションというと最近は助成の対象になるので助成金を活用しての改修になる。

ワーケーションはワークとバケーション。休暇と仕事をするという事だけど、我々中小企業の親父はどこに行っても何をしていても仕事がどこか付きまとう。そこでノートパソコンを持って行っている。しかしビジネスホテルの空間では仕事をする気にもならない。空間が狭すぎるからだ。

贅沢かもしれないが、海外の広い部屋で広めのデスクで時間を気にすることなくパソコンをさわるのは好きだ。これってワーケーションだと思う。

改修の話に戻して、この3室は御所坊の玄関からあがった所のエリアで、温泉に近いので昔からご年配のお客様に好まれていた。そこでバスルームは付けずにその分空間を広くとっている。

先日、この部屋と同じぐらいの広さの部屋を見せてもらった。手前に綺麗なバスルームがあり、ダブルサイズのベットが二つ。奥の窓辺に掘りごたつの空間があった。

僕はモノを見た時に、どんな人がこの部屋をどのように使うのだろうか?という考え方をする。

もし僕が妙齢の彼女と・・・かみさんと・・・孫と・・・・等なども想像する。その時は、少なくとも僕の使い方には当てはまらなかった。

もちろんそれは部屋だけでなく他の設備や立地も含めての話なので、同じようなレイアウトはごまんとあると思う。

その点、御所坊の当該の部屋の使い方ははっきりしている。一人でもOK。お姉ちゃんを連れて来るのではなく、ちゃんとした夫婦。ご婦人お二人もあり。それがターゲットだと考えている。

ワーケーション用とは

仕事 “が”  “も” 出来る部屋。

助成金を申請時は“が”を使用したが、しょせん利用者のお客様がどう使うかの話になる。

まず、ちゃんとした机を用意したい。しかし部屋の一部に椅子を置くという事は出来ないので、テーブルの場所を確保しなければいけない。ミニ書斎だ。それをつくる事が“ヌック”という事になるのではないだろうか。

縁側にある押入れの部分約半畳をデスクスペースにすることにした。

いつでも横になれるように寝具をベットにする。ベットにすることで定員が決まってしまう。2名対応にした。添い寝のお子様はOK。
ベットだと布団を入れる押入れがいらない。

いつでも食事が出来る様に2名分の食事テーブルを確保する。出来れば食事テーブルとベットは一緒の空間に置きたくない。

出来ればデスクスペース。ベットスペース。食事スペース、がそれぞれわかれていたら良い。

そうなると当然、各スペースは小さくなる。小さくても快適にしなければならない。つまりヌックだ。

1人が仕事をしている時、もう一人の人が退屈しない空間もあれば良い。


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