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第19回:モーションキャプチャーとアニメーションと写真

基本的にショート動画の映像素材のためにモーションキャプチャー撮影を行っているのだが、初期の撮影では第5弾オリジナルMV「パンタグラフ」用の素材も撮影している。

MV内で歩き走るshiroANちゃんは、そのときに何度かテイクを重ねて撮影したものだ。素材の映像から動きのキーとなるフレームを抽出して、改めてAN1MAさんにフレーム打ちをして仕上げてもらうという方法を取ることになっていた。

モーションキャプチャー撮影は、その名の通りアクターの動きをセンサーとカメラで3DCGに落とし込む技術となる。3DCGのVTuberが生命を得るための方法に成り得るのだが、作画的なコマ打ちによる動きの心地よさ、アニメーション本来の仮現運動的な生理的な心地よさとは異なるもの、だと自分は思っている。

優劣の問題ではなく表現方法の違いの話だが、モーションキャプチャーとコマ打ちアニメーションのいいところ取りができるとすれば、MVのキーポイントになり得るだろうとは思っていた。

走りのアニメーションの参考として「リコリス・リコイル」のEDも参考にしたのだが、いわゆるアニメのEDの走りの最新版と言えるものだろう。「IS 〈インフィニット・ストラトス〉」や「機動戦士Ζガンダム」など走りが印象的なEDは数多くある。

モーションアクターの西山さんには何度もスタジオ内を走ってもらい動きのベースを作り出していただき、そこからさらにAN1MAさんに動きのコマを1フレーム単位で調整していただく。

結果的にタイトルバックのタイムラプス描写も含め、ロケハン写真を印象的に落とし込んだシーン描写など、shiroANプロジェクトのMVとしてひとつの節目となった「パンタグラフ」は、2023年2月4日に投稿される。

ちなみにロケハンでは、都内の河川敷やマンション群の撮影を1日がかりでときちさんとAN1MAさんと自分で行い、カメラを片手に映えそうな場所と画角を足で探して回った。

自分は仕事でインタビューカットの写真を撮ることも多いのだが、写真で撮りたいものは風景や動物といった人間以外のものなので、嬉々としてシャッターを押し続け車を走らせていた。

そして投稿から少しした2月16日には、第6弾オリジナルMVの「Rain's memory」および第7弾オリジナルMVの「party field」の打ち合わせも、ときちさんとAN1MAさんを交えて行われるのだった。

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