見出し画像

激レアな仕事の一端をご紹介。

ひどい熱が出てしまいまして、先週半ばからセーブモードで過ごしています。
生来怠け者なので、このままずっとセーブモードで生きていけたら嬉しいのにな、なんて考えたり。
でもまあスタートアップに暇なし、なので、動き回って何かしらやっています(家の中で)。

私の仕事は一年のうち、8割はほぼ家の中で完結します。
商工会議所の中小企業相談に問い合わせても「そんな仕事についてはよく知らない」と濁されてしまう、激レアな仕事。

それが、「海外から英語教育に特化した劇団を呼んで日本の学校を回るツアーを企画運営する仕事」です。

この一年、どんなに工夫しても説明はこれ以上短くならなかった。
全然同業者に出会えない、激レアな仕事です。

10月にようやく劇団が日本にやってくるため、他の時期はヒマそうに思われますが、案外そうでもない(ことが始めてからわかった)。

今は何をしているのかというと、中身を作る時期です。
ツアーが終わった初冬には次に呼ぶ劇団を考え始めていますので、春目前の今の時期は、劇団との交渉、契約が大きな仕事。
今のところ毎年違う国の劇を呼んでいるので、その国の税金や請求タイミングなどビジネスの習慣がどうなってるのか?ちゃんと成り立つのか?を計算しながら、双方の希望を擦り合わせるのも大事な仕事。

そして何より重要となってくる、演目。
どんな劇を持ってきてくれるのか、脚本を読んで「日本の観客のためにこうして欲しい」とフィードバックします。
嬉しいことに英語教育劇に関わる海外の方々は、日本に興味津々なことが多い!
劇団の人たちは、新しいことに前向きな方ばかりですね。
とても柔軟に意見を取り入れてくれています。

一方で上演先となる学校は年度末に向かって進んでいる最中。
新年度の行事が固まってしまわないうちに、ツアーの案内をしています。
一校ずつミーティングをして、演劇の日をどんな一日にしたいか、学生たちにどんな体験を残したいか希望を伺う。
大学だからこれ、中学だからこれ、と適した演目が決まってるわけではないので、よく話を聞きながら、合いそうなものをお勧めします。

そうしつつツアーカレンダーを作っていく。
これが結構スリリングな作業で…
昨年は3週間という短い時期に近畿〜首都圏を2往復(!)させてしまったので、いくらヨーロッパをいつも車で縦断してる役者さんでもヘトヘトな様子でした。

なるべく西から東、または東から西に一直線が望ましい。
でもこの理想にはまるように、各学校の行事はできていない…。
スカスカになってしまったら、その分公演を埋めなければならない。
また新たな上演校を探すところからスタート。

しかも入国する空港はどこになるのか?
どこで車を受け渡すのか?
…と考え始めたらキリがないわけです。

いくらネットで色んなことが簡単にできるようになっても、最後は地面を時間かけて移動しなきゃいけないんですよね。
でもだからこそ、喜びや感動や思い出が作れるということも実感できる。

最後には「なんとかなる!」精神で押し切ることになるんですが、なるべく最小限の気合いで済むように調整を続けるのが今の時期です。

という感じで、これから同じ仕事を始めてみたい!という方に役立つ情報を載せてみました。
いるのだろうか…日本中どこを探しても出会える予感がしない…。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?