Jリーグの審判、VARの問題点について

はじめに

皆さんお疲れ様です。shiroと申します。
先日、岡山対山口の試合を終えて岡山は6試合連続の引き分けになってしまいましたが、その試合の主審、山下良美さんに対する意見のツイートがかなり拡散され、他チームのサポーターからも、批判的な意見が多く見られました。
僕はサッカーの試合において感情を顕にする方で、成人してもまだまだ子供であるというのを晒しているようでお恥ずかしい限りです。
そんなわけでこの文章はイライラの中で書きなぐっています。
サッカーでサポーターがチーム全体に怒ることはあれど、特定の個人にイライラが向くことは非常に限定される事象です。
例としてはある一人が失点に繋がるミスを連発した等がありますが、これが露出するのは日本では割と少数派で、逆にそのイライラをぶちまけた人が袋叩きに合うパターンが多い印象を受けます。
もちろん行き過ぎた言動は慎むべきだと思います。
しかしこれはチーム、選手を応援するサポーターだからこその擁護であり、審判にサポーターは存在しません。
なので、中立的な立場で審判を批評してくれる人間はその試合をスタジアムで見る人の中ではほとんど存在しません。
ホームサポーターはホームチーム寄りで考えてしまいますし、アウェイサポーターはアウェイチーム寄りで考えてしまうのは至極当然の事なのです。
自分のチームに贔屓だったら良い審判、相手寄りだったら言葉は悪いですが○○審判になっちゃうんです。
ぶっちゃけ日本の審判のレベルは一部を除いてそんなに良くないと思います。
毎週何かしら明らかな誤審が飛び出しています。
これのせいで「VARを導入しろ!」と毎日のように議論の対象になっていますが、じゃあVARを導入したら誤審が100パーセントなくなるのか?というとそうではありません。
確かにVARの導入が一番楽に最速で誤審を減らす手段であることは間違いありません。
しかし、多くの人が今は世界一のリーグという(反対はあるかもしれませんが)プレミアリーグでもVARは当たり前に導入されていますが、審判団がミスをするケースが何件も起きています。
テクノロジーに頼っても最後に判断するのは人間です。
人間誰しもミスはします。
度を超えた発言はやめて、審判に一定のリスペクトを持っていきましょう。

主審より正直問題なのは...

J1の試合をあまり見る機会がないため完全にJ2視点で話させて頂くと、主審のレベルが低いのは、主審のキャパをオーバーしてミスが多くなってるのではないか?と思いました。
副審がとにかく空気なんです。
目の前で起きたスローインの場面でも「うーん、どっちかな?どっちかな? 主審どうですか?」みたいなのが多すぎます。
副審はなんのために存在するのでしょうか。
基本的にスローインがどちらから再開か、オフサイドかどうか、あとは必要に応じて主審と話し合い、決定を行うのが仕事です。
全部主審に決めてもらうなら、ライセンスなんかいりません。
こういうのが毎試合あるから、主審が超細かく見なくていい所まで見ないといけなくなり、他の所でのミスが起きてしまうのではないでしょうか?
目の前で見た副審が、中央よりにいる主審にジャッジを丸投げするのっておかしくありませんか?
この動画を見たことがある人は一定数いると思います。

この動画では、主人と副審、VARが綿密にコミニケーションを取り、双方納得させた上で試合を落ち着いて進行させています。
果たしてファウル、スローイン、オフサイド、等々試合中の出来事を全て細かく見た上で、22人+αの意見する人間を宥めて納得させる。しかもVARもない。
これを1人で完璧に捌ける審判がいたら超人でしかないと思います。
先日、プレミアリーグの審判を務める3人が来日し、Jリーグの試合でそれぞれ笛を吹きましたが、このときはあまり批判らしい批判を僕は目にしませんでした。
これは、慣れない地でのジャッジを上手くこなすために、副審やVARとのコミニケーションを積極的に行っていたからではないでしょうか?
まあなんと言おうと妄想話ですが、可能性の1つとしてあるかなとは思っています。

よく日本の審判はレベルが低いと言われる

プレミアと比べて〜、セリエと比べて〜とか言ってる人もいますが、そりゃ当たり前でしょと言うしかないです。
サッカーにおいて、彼らは200年近い歴史を持っています。
僕らはせいぜい3、40年程度です。いかに日本人が勤勉と言えど、そんな短期間で超えたらビビります。
これについては審判個人個人のモチベーションの問題が一番かな、と思います。
Jの主審の手当はJ1で12万、J2で6万です。
これを年30試合続けても、300万前後、生活できなくはないと思いますが、正直きついです。
一応プロフェッショナルレフェリーという制度で、十何人かのレフェリーはJFAから年俸をもらっていますが、90分選手より走って6万って、割に合わないですよね。
5大リーグで見るとラリーガの主審の平均年俸は約3600万円、プレミアリーグの主審の平均年俸は1500万円。
薄給な上、ネットでは毎週のようにボコボコにされる。
やる気がなくなってしまってもしょうがないように思えます。
僕は教師とサッカーの審判はなりたくありません。
野々村さん、飯食ってる画像を上げてる場合じゃないですからね。

ぶっちゃけJ2、J3にVARを導入することは可能なのか?

これについては、J2だけならギリ行けるか行けないかかなって感じです。
問題点としては
・VARを扱える人材
・地方クラブの資金
この2つが大きいんじゃないでしょうか。
VARは3-4人で複数のモニターを見ながら主審に的確な情報を伝えなければなりませんが、J2だけで週11試合、J1週9試合、ルヴァンリーグ戦はは週10試合、計算すると最低90人が必要なのが分かります。
これプラス主審副審第4審でVARを同じ人が跨いだとしても、相当の人数が必要なのが分かります。現在Jリーグ公式には、主審60人副審100人がいますが、その中でVARを扱えるのは4割と言った所でしょうか。
今のままでは100%足りません。
解決策というか妥協策としては、1人だけVAR審判を用意し、超簡易的で補助にしか使わないぐらいな気がします。
次に資金面です。
VARの維持費は年大体1億円かかります。
サイバーエージェントが付いてる町田や、YAMAHAがスポンサーの磐田などは、そこまで大きな負担にはならないと思いますが、例を挙げるならばスタジアム建設中の金沢や、スポンサー資金が2021年は2億4700万だった藤枝等は、とんでもないレベルの出費です。
さらに集客が上手くいかなければクラブが破産する可能性も考慮しないとダメかもしれません。
そこまでしてチームに仇なす可能性もあるテクノロジーをいれるか?と言われると微妙ですよね。
ここは審判の人数を増やす、Jリーグが補助金を出す、簡易的にする等の対処がなければ厳しいかなと思います。

最後に

サッカーは選手も大切ですが審判がいないと成り立ちません。
過度な批判は自分たちが思ってる以上にメンタルに来るものもあると思います。
それが原因で入院だったり最悪の場合自殺するケースが起きてからじゃ遅いんです。
クリーンなJリーグを目指していきましょう!

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