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煩悩な業界の私が座禅をしにお寺に泊まった話。

先日ある山のお寺にいって宿坊体験をした。
メニューは座禅、精進料理、朝の清掃、座禅、写経、精進料理、といったところだ。

ファッション業界、特にラグジュアリーは、仏の道からすると煩悩の塊の業界であろう。

私が座禅を組んだ目の前の張り紙には、奪衣婆の話が書いてあった。

三途の川を渡った後は老婆に着ているものを剥ぎ取られるという話で、今世で何を着ていても仏の前では意味のないことであるというような内容。

ああ、煩悩だらけの業界で、人の煩悩を相手にしているとも言えるのか、と思った。

普段バッチリメイクな私もこの日はどすっぴんに眼鏡、某◯印良品で買った白Tシャツに黒サルエルパンツ。

写経の前にお師匠さんが私に言った。
仕事は楽しいですか?どんなお仕事ですか?

私:こうこうしかじか(煩悩な業界です。)
お師匠さん:うわーうわー。

そうだよね、そんな反応になりますよね。

そのあと色々話した。また行きたいと思った。

宿坊体験によって私の頭はクリアになって色々削ぎ落とせた気持ちになった。

仏の道からすると私の業界は煩悩だ。
座禅をしたことで、すこし離れて客観視できる気がしている。

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