ミルで豆を挽き、沸かしたてのお湯でコーヒーを淹れる朝。誰にも急かされず、自分のための300mlに集中する。湯に蒸らされ、豆のガスがぽこぽこ抜ける。豆も生きている。泡を眺めながら、分かったことが一つ。来年も再来年も、この時間を守りたい。誰にも奪われない、わたしのための心安らぐ瞬間。
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