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おかえり、ほんとうのわたし。

小学生の頃の愛読書は、動物図鑑と椋鳩十。


将来の夢は水族館のイルカトレーナーのお姉さんだった。実家では柴犬1匹、ニワトリ6羽(すべてに名前をつけて、見分けていた)を飼っていた。家から離れた畑のそばには、よその家の山羊がいて、父母の畑仕事に着いて行くのは、そのヤギ見たさだったから。

そういえば、今は鮎釣りに夢中だけど幼い頃も釣りが好きだった。近くの川であるニジマス釣り大会。釣るのはもっぱら父と弟。わたしは餌のイクラが生臭くってダメだった。笑

釣れた子たちは、生かしたまま連れ帰り、家の小さな水槽で泳ぐのをじっと眺めているのが好きだった。今もスーパーの大きな水槽、居酒屋のいけす、養殖場の魚影を眺めているのが変わらず好きだ。夫に呆れ顔で手を引っ張られるまでそばでじっと眺め、石のように動かない。(この時は考えない。「彼らの行きつく先が、全てだれかのお腹の中」ということを…🐟)

釣るよりも、食べるよりも、泳ぐ姿を見ていたかった。きっとそれが好きだから、こんなにも鮎釣りに心惹かれるんだと思う。(鮎釣りは生きた鮎を泳がせてナワバリ争いをさせ、体当たりしてきた相手を釣る釣法)

幼い頃から、彼らは私のそばに寄り添っていた。必ずやってくる別れは例えようのない苦しみだけれど、毎日共に過ごす時間の豊かさは何にも換えられない満たされる時間だった。気づけば、まわりのどうぶつたちは天寿を全うし私も成長し、家を離れ社会の波と興味そそられる他の世界へどっぷりと浸かっていった。そんな中でも、彼らにときめく時はちらほらと存在し、散歩途中見かける犬たちに癒しをもらうこともあった。

そしてなぜか結婚した頃から、無性にどうぶつとの触れ合いを渇望しはじめた。散歩のながら見だけでは物足りなくなった私は、事あるごとに夫に主張するようになった。

「犬を飼いたい!犬が無理ならメダカを飼いたい!家にいきものをー!」

しかし、夫(動物全般苦手)に一蹴される。

「動物不可のアパートなので無理です☺️🖐️


そんな中、仕事を休職し時間ができ、興味をもった占いの世界に足を踏み入れた。ホロスコープをはじめ、その流れでいくつかのオラクルカード(お告げ的メッセージをくれるカード)を購入した。イラストと写真にときめいて導かれるように手にしたのが、この「The spirit animal oracle」。

箱の表紙にいる鹿さんの瞳が、わたしを呼んでいました。笑

おそらく実際の動物の写真に作家さんが手を加えたデザイン。なんとも言えない不思議なニュアンス。一枚ずつめくるだけで心がときめき、幸せな気持ちになった。最初は「じぶんへの毎朝メッセージ」を読んでいた。次第に誰かを思い浮かべながらカードと対話するようになった。すると、現れる仲間たちのカラーが変わることを体感した。以下2例は、実際の友人のために占ったもの。(自分を引くと大概、柔らかいカラーとメッセージが多く、「〜しろ!」みたいなのは出ない。)


同僚(定年を過ぎた60代男性、第二の人生を豊かに生きるには?)

「偶然は必然」そばにある実を見落とさないこと。そして「遊び心を忘れない」こと。そうすればあなたの周りに小さな花が咲き始める。好奇心に従っていろんな世界を鳥のように飛び回っていれば、いつか大輪の花が開く。その時には「深く潜ること」を忘れないで。ワクワクのその先を知りたくなったら、追求すること。鳥が餌を求めて水に頭を潜らせるように、「目的を明確にして行動する」ことがあなたに幸運をもたらすはず。

kahoco

このカードデッキは全部で78枚。その中には鹿や虫たち、さまざまな種の生き物がいるのに、この人へのメッセージは3枚すべて、鳥。そして、すべてに植物がある。

さらに不思議なのが、ホロスコープとリンクしていること。この人の星は、どこか1箇所にとどまる空気が全くしないのだ。常に楽しいこと・ワクワクすることに向かってあっちこっち、飛び回っている。どこかに巣穴を持ち定住する動物ではなく、自分の羽でどこへでも飛び、どこへでも着陸できる個性をもつ鳥がまさにぴったり。


仕事仲間(人生、仕事と悩み多き30代男性へ)

1枚目からパンチがあった。「今すぐ降参して」と呼びかける真っ赤な蛾。全体的に、先ほどの軽やかな鳥のカードに比べ、どっしりとした重みを感じる。そして、どれも「執着を手放し、自分の心の声を聴こう」と諭している。彼の課題は、心の声を聞く勇気を出す。たったそれだけ。

「今すぐ降参して」今のあなたは蛾が標本に針で止められているかのように、自分の強迫概念(〜すべき・しなきゃだめ)に絡めとられている。赤いカードは灯火に向かっていると思いきや、実際は自分の周りが火の海になっていただけ。燃え尽き症候群を引き起こしているかもしれない。さあ、執着を手放して羽ばたこう。そして、「ワクワクを思い出して」!新しいフィルターを手に入れよう。ヤマアラシのトゲはぱっと見、痛そうで攻撃的に見える。見方を変えると、それは自衛のツールであり、空気が入った浮き輪の役目もある。純真さを思い出して、大丈夫、人はそんなにやなやつばっかじゃない。あなたを傷つけているのは、他人じゃないよ。「あなたは本物(ありのままの姿)じゃない」って傷つけてるのは他でもない自分自身の心だと気づこう。「家にいる」内側をととのえる。自衛のためにつけた仮面は外してしまおう。

kahoco

ふしぎとすんなり読めているのは、きっと幼少期に読み漁ったどうぶつたちの本のおかげ。コアな子達のことも大概知っていて、どんな暮らしをしているか、なんとなく想像がつく。

どうぶつたちとこんな形で縁が繋がるとは思わなかった。けれど、占いに足を踏み込んだから大切なことに気づくことができた。

自分は動物のことが心から大好きで、とってもパワーをもらっている。かけがえのない大切な存在だと思って生きていることを実感できた。

そして、動物たちは「ありのままで美しく、どの命も役割をもってうまれてきた」ことを感じる。実際に遭遇したら怯んでしまう「スズメバチ(wasp)」も「目的(巣を守る)を持って攻撃をする」「昆虫が増え過ぎないよう、捕食して数のバランスを図る」ように。口も羽も足もすべて理由がある。はず。笑

人間もおんなじで、みんなありのままで美しいし、尊いし、それぞれに担当があるはず。

たとえば、優しく壊れやすい心の人は、人を癒したり。リーダーシップを発揮する人は団体を率いる。それぞれに適性があってお互いの凸凹をおぎあいながら社会は回っていると思う。

誰かになるのではなく、自分だけのきらめきを見つけて前向きに明日を過ごせたらみんながそれぞれの幸せに近づけるはず。
そのお手伝いができる仕事をつくりたいな…と切に願う、今日このごろ…🐑


この投稿後に、卒業後も定期的に仲良くしてくれている大学時代の教授(出会いは雪の日、喫茶店で偶然隣になったこと。学部も全く関係ないのに、気づいたら大学4年の夏は一緒に畑を耕していました。驚くほど人を惹きつける魅力がある東大卒のおじさん。)と電話をしたら、

話の流れで「この動画を見てみてください」と言われました。いつもならさらりと流すのに、今日は珍しく拝聴。今日の記事につながりを感じたのでシェアしたくて載せました🌲やっぱり自然とともに在ることを感じながら生きていたい!

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