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木陰で珈琲を飲もうと選べた日。

メンタルクリニックで、休職のための診断書をもらう日。連休明けで二時間待ち。混んでいる。心なしか空気もピリピリしていて居心地が悪い。「一時間は待つ」とのことだったので、近くの図書館へ行こうと即決。図書館へ向かいながら、あまりの晴天に思いつく。

そうだ、珈琲を買って公園で過ごそう。

ベンチからの景色

木陰で過ごす。日差しの下は初夏の陽気。軽く汗ばむほど暑い。木陰の下のベンチに座る。涼しい。たまに吹くそよ風が柔らかくて心地良い。嗚呼、最高だ〜。
遠くの方で楽器を吹いている男の子がいる。クラリネットの音が風に乗って届いてくる。柴犬の散歩している人がいる。夫婦でお喋りをしながらお散歩している。ベンチでサンドイッチを食べている人たちがいる。(風でケースが飛ばされて、土がついたと慌てていた)

なんて幸せな時間なんだろう…ローソンで買ったカフェラテを飲みながらとても心が満たされた。

LAWSONは牛乳屋さんが始まりらしい。

満たされた気分で読書を始めた。読み始めて二十分程でクリニックから電話。待ち時間終了のワンコール。残念。「こういう時に限って早く呼ばれるものだよなあ」と思いながらクリニックに向かった。結局その後、医師との面談やら諸々で終わったのは一時間後。結構待ったけど、他の人に比べるとだいぶ早く終わった様子だった。有り難い。(十一時から待っていると辛そうな男性がいた。飛び込みなのか、まだ呼ばれそうになかった。その時すでに十三時)

家に着く頃には身体はだいぶ疲れた。けれど、心は思ったよりも疲れていなかった。きっと緑の下で珈琲を飲んで、自然の恵みを感じられた時間があったから。五月は新緑の美しい季節。今日みたいに外で過ごすには最適な時期だ。今度は近くの公園に珈琲と本を持って、ふらりと出かけるのもありかもしれない。そんなことを思った一日だった。