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長野市→仙台市を自転車で帰省してみた(装備編)

~初めに~

10代最後のチャレンジライドを何にしようかと考えていたときにふとこんな考えが思いついた。「今まで走ったことのない距離を24時間で走ろう。」 僕は現在長野市に住んでいて実家は仙台にある。自分の今の体力を考えると恐らく平均時速20キロで24時間漕ぐのが限界のような予想がついた。長野仙台間はルートにもよるが新潟経由だと最短距離になり400キロほどで、栃木まで行ってからの国道4号経由だと480キロだ。よし、480キロならちょうどいい。1日を切って走れたら平均20キロ以上で走れたことになるのでわかりやすいのだ。2022年3月某日の20時30分、ぼくは長野から仙台に向けて出発した。結論から言うと僕は480キロを23時間15分で走行できた。この記事では今回のライドをするにあたりどんな準備や装備で挑んだのかをお伝えできればと思う。

実走編はこちらの記事

~今回のライドスタイル~

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今回は休憩や停止時間込みでの時間から算出した平均速度が20キロを超えた状態で24時間走る必要がある。泊まりの装備はいらない。コンビニ休憩も大体50キロかそれ以上ごとにしてなるべく長居しないように気を付ける。また長時間のライドなので体の痛みに対応できるようにしたり、快適に走れる装備が必要になる。快適に長時間走るうえで大切だと思うのはDHバーの使用だと考えている。いろんな人がおっしゃるようにDHバーは手のひらにかかる負担がなくなるとともに、空気抵抗が減るので同じ出力でもDHバーを使わない時よりもスピードが速く出せると言われている。個人的には空気抵抗よりもポジションを増やして快適に走りたいから装着したという方が大きい。当然無駄な装備はいらないし車重も軽くしたかった。

~今回の装備~

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今回僕が使った自転車はおなじみのJamis Renegade S2 LTD2021モデルだ。上の写真の車体にオルトリーブのサドルバッグ(サドルバッグ2/4.1L F9424 ブラックマットという商品名の物)、アピデュラのトップチューブバッグ(バックカントリー トップチューブ ロングパック (1.8L))、リアフェンダー、DHバー(プロファイルデザイン SONIC/ERGO/45/25a )を装着している。タイヤは今回初めて使ったパナレーサーのRACE C EVO4 28Cを使用。今まではグラベルキングSK 32Cをメインで使ってきたので転がり抵抗の違いに最初は驚いた。 路面はところどころ砂利も多かったり荒れていたりしたが1度もパンクしなかった。また今回ははじめてフィニッシュラインのセラミック ウェット チェーン ルーブ(白い色のやつ)を使ってみたが480キロはしったあともスムーズにチェーンが回っているように感じた。フィニッシュラインの中では一番ウエットなタイプで耐久性が高いと言われているのでどうかと思って試してみたのだ。ちなみに普段は緑色のやつを使っていた。

つぎに持っていったものや入れていた場所を紹介。

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まずサドルバッグには輪行するための道具一式(使用せず)、ポンプ、シューズカバー、インナーグローブ、モンベルのダウンベスト(使用せず)、鍵、絆創膏やロキソプロフェン類、それから写真にはないが脱いだ防寒着を入れていた。ロキソプロフェンは痛み止め兼炎症を消す薬だがこれは持ってきておいて正解だった。詳しくはライド編の記事で書くが膝の痛みが出たときにウエアの上から塗って走った。

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次に食料類。僕が持参したのは上の写真の物。カロリーは全部で2800を超えるくらい。補給食はカロリーメイトと羊羹はトップチューブバッグにいれ、それ以外は小分けにして余ったトップチューブバッグのスペースやバックポケットに入れていた。

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グミ、塩分タブレット、くるみ餅をジップロックに入れた↑。信号待ちなどで少しずつ食べる。塩分タブレットは筋肉が攣るのを防ぐ効果があり、グミは甘酸っぱいのが何とも言えない(笑)。伊豆半島一周した時に初めて補給食としてグミを食べ始めてはまってしまった。くるみ餅は何となく買ってみたけどグミの匂いを吸ってしまい、何とも言えない風味になってしまった。 

サドルバッグ以外に使っていたストレージとその中身はこちら↓

トップチューブバッグ:お守り、アンカーのモバイルバッテリー、補給食、ティッシュ(花粉がすごいと思ったので持参)、スマートフォン

バックポケット:補給食、ジレor反射ベスト、飲み残ったペットボトルなど

次に着ていたものについて。

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上半身:モンベルジオラインM.W.長袖、サイクルジャージ

下半身:モンベルジオラインEXPタイツ、おたふく手袋の保温タイツ、サイクルジャージ、厚手のメリノウールの靴下(クッション性重視)

その他:グローブ、インナーグローブ、写真にはないけど防寒テムレス、夏用のバラクラバ

常に着ていた服装が上に書いたもので他にはアークテリクスのゴアテックスのジャケットやモアザンのジレ、反射ベストを気温に合わせて着用していた。モンベルのレインダンサーというレインパンツも防寒用としてボトルケージさしていたが使うことはなかった。今回のライドは3月中旬で気温は夜の寒い時でマイナス2度ほどで暑い時が16度ほど(ライド中の電光掲示板ではそのくらいだった)下半身は少し暑すぎるかなと心配したが何とかなった。長時間走るとなると後半は疲れで寒さを感じやすくなる気がするのでちょっと肌寒いかなという装備よりは暑くはないかなくらいの装備が良いのかもしれない。

~ルートについて~

ルート

最初にも少し述べたが今回のルートは480キロほどの距離を走りたかったのと後半はもしも輪行するとなった時に備えて線路が通ってる必要があった。そのため国道18号線、50号、4号線を主に走るルートとなった。上の写真では477キロ3500アップになっているが実際は480キロ2500アップほどだった。前半は18号の碓氷峠を超えるがそのあとはほぼ平坦基調と言ってもいい。バイパス峠が今回は一番めんどくさかった。もちろんストリートビューで自転車が通れない区間は事前に調べていくものの、いざ走るとなると状況によっては側道に回避したりと適切に対応する必要がある。

また他に重要になってくるのはどの区間をどの時間帯に通るかということである。今回は24時間走り続けるので眠気との闘いに関しては正直いつ出発しても良いと思っていた。ただ本当の敵は交通量であると個人的には考えていた。車が多いと走りづらいのもあるがドライバー側もバイパスに自転車がいたらとても邪魔に感じる。そのため自転車で走るには難しいようなバイパスが多い50号を交通量の少ない23時から28時の間に通っておきたい。そこから速度20キロで逆算して20時30分に家を出ようと決めた。実際これは成功だったと思う。高崎から茨城県境くらいまでは昼間だったらとても交通量が多そうな道路だった。混みそうな道路を調べるにあたりストリートビューは本当に役に立った。バイパスも一つ一つ確認できたのは本当に心強い。

以上ここまでが長野仙台24時間チャレンジの準備編だ。実走編は別の記事でまとめたいと思う。

最後までご覧いただきどうもありがとうございました!

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