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14.自治体主催の起業セミナーに参加する(参加者が理解できていない!)【47歳で独立した私が50歳で軌道に乗るまでに経験した99のこと】

47歳で会社を辞めて独立開業した私は、何をしたらいいのかわからず、ブログを毎日書き、月の半分は何かの集まりに出かけて行った。
もちろん、仕事につながる気配はなかった。

のんびりした郊外で暮らして来た私は、地域の交流会に参加したことで、あらためて自分が住んでいる地域がのんびりしていることに気づきました。
子育てしている時は、そこが良いとさえ思うこともありました。
今思えば、中学受験を控えた数少ないお母さんたちが、こんなところで育てたら子供のために良くないと、ピリピリして周りから浮いていました。
あの家族は、今頃どこで暮らしているのでしょう。
もう、この地域にはいないと思います。

ここまでのんびり過ごしてしまったことを自覚して、ここから人一倍頑張らなければ軌道に乗せることなんてできない!と、焦り始めました。
そんな中で、自治体主催の起業セミナーに参加することになります。

起業セミナーとは、起業開業したい人、すでに起業開業している人を対象に、起業開業の知識や事業を作るために知っておきたいことなどを学び、最終的に事業計画書を作成するのが一般的です。
いくつか参加しましたが、ほとんどが同じパターンで、講師は中小企業診断士の場合が多いです。

最初に参加した起業セミナーは、自分の地域の自治体が主催のものでした。
起業開業については、自分自身でも学んでいたつもりだったので、どんな発見があるのか、何を学べるのか、楽しみでした。
講師は女性の中小企業診断士で、学校の授業のようなものでした。
ワクワクするものではなく、テキストを読んで、あとはグループで話をするような形式です。

参加者も地域の人たちで、50代以上が多い印象でした。
ちょっと興味がある程度の人たちが多く、グループで話をする時も、「私は聞きに来ただけだから」と言って、自分の意見を言いません。
そもそも講師の話を理解していませんでした。
「なんか、難しくてわからないのよねー」
「そうそう、別にやりたいことも決まっていないし」
そんな感じで盛り上がって終わります。

このセミナーは数回に分かれていたと思います。
最後に事業計画書を作成することになっていましたが、最後になると、参加人数はぐっと少なくなっていました。
やりたい事業がない人が多かったので、当然ですよね。

私は自分と同じように独立開業する人たちをサポートしたいと考えていたのですが、実際、独立したい人たちはこんな感じなのかと驚きました。
いや、暇つぶしに来ているだけなのかもしれない、とも思いました。
みなさん、穏やかで良い人でしたが、開業に本気ではなさそうでした。

起業セミナーの内容も良くないと感じました。
このセミナーを紹介してくれたのは、主催側の人です。
「まあ、のんびりした人が集まるセミナーだけど、出てみてよ」
そう言われて参加して、その通りだったわけです。
参加者の傾向がわかっているなら、それに合わせた内容にすればいいのにと思いました。
のんびりした人を集めて、事業計画書の作成は無理です。

その後、私は都内で起業セミナーの講師を務めることになります。
まだ先の話ですが、最初に体験した起業セミナーは、私が講師をする際に、反面教師として役立ちました。
私は士業だけでなく、事業を作り、その経験を起業開業したい人たちに役立ててもらおうと考えました。
教科書の話は退屈でイメージできません。
私自身の体験や身近な人の実際の話を伝えることで、具体的なイメージにつながるはずだと思いました。

私は売上を作ることを本気で考え始めました。
そして、売上を作って軌道に乗せている人たちの具体的な話を聞きに行こうと動き出したのです。


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