見出し画像

【理系読書】“読む“から“使う“までを最高スピードで行う読書法

📚犬塚 壮志|理系読書

こんな方におすすめ!
✅読書効率を上げたい!
✅読書中の集中力が続かない…
✅読書してもいまいち内容が身につかない…

 今回は、「理系読書」より、実践的な読書法を紹介します。読書が続かなかったり、読書がつまらないと感じている人は、読書の概念を変える必要があるかもしれません。読書は読むことを目的にしてるだけでは、成果につながりません。必要なのは、読書の先で“使う”を意識することです。本は課題を解決する手助けをしてくれるツールです。自分の知らないことを知る愉しさもありますが、”使う”ことでより愉しさを感じることができます。
 さらに、”使う”を意識することで、集中力・吸収力は劇的に変わります。そして、今回紹介する読書法を学び、今までの読書の概念を変えることができれば、読書が愉しいものへ変えることができます。 
 ぜひ、実践するための読書方法を身につけ、吸収した知識を”使う”ことで、大きな成果を手に入れてください。


ステップ0.マインドチェンジ 「読む→実験」

✅使うために読む
✅読む量を減らす

▶︎1冊の中で、必要なところだけ読む
 
ほとんどの人が、読書とは1冊読み切ることだと思っているともいます。なので、本を酔い始めると1ページ目から読み始め、最後まで読もうとします。
しかし、集中力が続かず結局読みきれずに積読になる。なんてことが多いのではないのでしょうか。
 まずこのマインドチェンジでは、読書の目的を1冊読み切ることから、身につけることへ最終目標を変えます。読書とは、問題解決や自分のスキルを高めるために手助けしてくれるツールです。それならば、全て読むのではなく、必要なところだけ読めば良いのです。
 読書が続かない人は、1冊の中で必要のないところまで読もうとして、疲れて集中力が続かなくなっています。ならば、そもそもの読む量を減らせば良いのです。大事なところだけ読むことで、必要な部分に集中力が使え、吸収力が高くなります。
 これから、実践的読書について、読書を読むことから、問題解決(実験)への楽しさへと変える4つのステップを紹介します。


ステップ1.目的の確認「なぜその本を手に取ったのか?」

✅問題設定「”今”の自分に必要なものは何か?」
✅タイトルと目次から読む場所を決める

▶︎読まない部分を捨てる勇気を持つ
 実践的な読書では、いきなり本を読み始めてはいけません。本を読むためには準備が非常に大切です。全て読むのではなく、必要な部分を読む。そのためには、タイトルや目次から、今の自分に必要な部分を見極める必要があります。読む分を明確にするためにも、その本の要約部分であるタイトルや目次を見て、下の3つの質問を考えてみてください。

・なぜその本を手に取ったのか?
・タイトルや目次から考えられることは何か?
・自分の問題解決する部分はどこか?

 以上の3点を考えながら、読む場所を探していきます。読む場所がはっきりすれば吸収力は劇的に上がります。ぜひ、読まない部分を捨てる勇気を持ち、最終目的である身につけるための読書にしましょう。

 おすすめの方法は、今の課題を紙にを書き出ことです。(この時、空欄は残しておいて下さい。)この紙を本に挟みながら読むことで、問題意識を持ちながら読書ができ、その問題に必要な情報や解決方法に目がいきやすくなります。


ステップ2.読書「問題・仮説の根拠探し」

✅解決策・仮説の根拠を探す
✅単語力を上げる

▶︎立てた仮説の根拠を求めて読書する
 2つ目のステップでは、目的の確認で抽出した部分を読んでいきます。特に確認するのは3点です。

・自分の課題を解決するのはどこか?
・自分の仮説を補強する根拠はどこか?
・自分の考えと全く違った点はどこか?

 実際に読んでみて、自分が目次から想像したことが書いてあるのか、または、全然違うことが書いてあるのか。全然違うことが書いてあれば、新たな視点を手に入れるチャンスです。ぜひ、自分で設定した問題や仮説を意識しながら、答えになりそうな情報や面白い情報を探してみてください。また、得た知識は、実際にどう使うかまで考えながら読むことで吸収力が上がります。
 注意として速読はおすすめしません。速読法でよくイメージされる、目の速さだけでは理解スピードは上がりません。実際に読むスピードを上げるには単語力を上げるのが一番です。書いてある単語の意味が理解できれば、その分理解スピードは上がります。そこで、わからない単語は都度調べて、自分の単語帳を作っておくのもおすすめです。単語理解なら次の読書のスピードを上げることが可能です。ぜひ、速読よりもしっかり理解することを目指してください。


ステップ3.実験「小さく早く試す」

✅「本の情報」×「自分の知識」
✅試して初めて理解できる

▶︎情報と知識の融合を”早く小さく”試す
 3つ目のステップでは、読書をして実際に身につけるための実験を行なっていきます。読書から得た「本の情報」と、すでにもっている「自分の知識」を使い、実験するための仮説を立てて実践し、記録して下さい。
 読書は読んで終わりでなく、実践してこそ力を発揮します。試した先には、試す前には想像できなかった新たな知識の融合が生まれます。そのため、できるだけ”早く”、そして”小さく”試していきましょう。せっかく試したことは、記録も忘れずに。この記録は、今後の融合に役立ちます。


ステップ4.フィードバック「自分の武器を作る」

✅とにかく使う!
✅小さな変化をたくさん起こす

▶︎自分に合った武器を作り出す
 最後のステップは、実験内容を評価し、改善し、自分の武器に変えていきます。実際に実行しなければ、結果がないので改善できません。つまり、改善するには結果が必要です。結果を作るためにも、とにかく実行することが大事です。
 まずは質より量を目指します。なぜなら、本の内容が必ず自分に合うとは限らないからです。また、一冊で自分の武器ができるとも限りません。なので、改善し続けるための情報収集(実験結果も含む)は、継続して行います。量をこなせば、自分に合った武器を作ることができます。一つの方法に固執せず、色々試しながら模索するのも楽しんでみてください。
 今回紹介してるのは、量をこなすためにはうってつけの読書法です。必要なところしか読まないので、今まで1冊全て読んでいた時と比べて読書時間は圧倒的に短くなるはずです。ぜひ、その分を実験する時間に費やしてください。


まとめ

 今回は、理系読書より、実践的な読書法を紹介しました。読書は一冊全て読むものという概念を変えることが一番大きいです。目標を明確にした今回の読書法では、効率のアップ・集中力の持続・理解力のアップが可能です。
 ぜひ、目次から仮説を立ててから、読書に取り組んでみて下さい。実際に読んでみて、自分の仮説が良い意味で裏切られる時もあると思います。そんな時、今までの当たり前が壊壊され、読書が面白いと思えるかもしれません。読書は知識の入り口であり、実験と実践の始まりです。ぜひ、読書で得た知識を試す楽しさを感じてみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?