ネット販売の個人の焼き菓子屋とインボイス

駆け出し超零細焼き菓子屋(免税の個人事業主)とインボイスの話。

ネットで個人のお客様へ焼き菓子を販売する(免税対免税)ので有れば、免税事業者で問題ないと思ってます。

ごくたまに、仕事先への手土産など接待交際費での利用や同業者の参考資料に?、領収書希望で注文される方がいらっしゃいましたが、
10月以降はその場合、

①ごくたまにある事業者の手土産需要は諦める→別のインボイスを発行できる課税事業者が選ばれ、その分の売上が減る。
②免税事業者のままでも引き続き注文してもらえる→購入者様の会社が、(売り手側の益税と言われる部分の)消費税の2割を負担する。
(経過措置で2割負担。経過措置後は免税事業者の売り手と自社の2事業者分の消費税負担が倍になる)
のどちらかになると思われます。

①は売り手の売上や仕事が減るし、
②はこれまでは売り手に払った消費税は納めなくてよかった(仕入れ控除)のに、
売り手が免税事業者か課税事業者かで消費税の負担が増えるため、
どちらにしてもアンハッピーな制度です。

問題は、この先どこかに卸したり出店したりする場合(売り手が免税、買い手が課税)、免税事業者だと相手にしてもらえないのかどうか。

当面は経過措置があり、買い手が大手とか経営に余裕があるとか取引先に免税事業者が少ないとかだと、
買取価格や契約条件はこれまで通りとなる傾向が考えられる。
(経過措置のある今後3年くらいは売り手の消費税を買い手が負担して、免税事業者とも取引が続く可能性)

免税事業者同士でもどちらも消費税を納めないので、これまでの取引とあまり変わらない。

変わるとしたら、免税事業者と取引が多い中小の課税事業者。
免税事業者の消費税まで負担する余裕はないところだと、出店費や委託手数料が上がったりとか商品を安く買取られたり、取引がストップしたりはありそう。
こういう事が無いなら無いで、買い手の課税事業者やそこで働いてる人が苦しくなっていくし、結局誰にとっても全く希望の持てない制度と思います。
とはいえ、経過措置でしばらくは2割負担で済むにも関わらず、消費税分全部の値引きを求められたら要注意。

そもそも、1人でマイペースにやってる焼き菓子屋など1人で作れる量=売上に限界があるので、消費税を自分の店で納める事は無い(年間売上が1000万円を超える事は無い)と開業時は思っていましたが、このままいくといつかそのうち売上が1000万円未満でも全て課税事業者にならざるを得ない日は来るかも。。
マイナンバーカードが事実上強制になったように。

政府とか政府系の会社がやることは本当に理解し難く信用ならないです。


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