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住み慣れた家を


出て2週間程経つ。

一人暮らしというものに期待を込めすぎていたからか
思っていたほどの高揚感はなく、でも静かに楽みながら暮らしていてる。

先日一時的に実家に帰った。
改めて、自分は家を出たんだと実感する。

帰るまでの道中、電車に揺られながら
おばあちゃんちに帰省するようなワクワクする感覚があった。

今まではもちろんそんな感情なんて生まれなかった。
自分の家は、人の住んでいる家 に変わったのだと少しだけ寂しく思う。

使っていた部屋はすっからかんで、父が筋トレ&ピアノ部屋として使っているらしい。

焦茶色の床
雑草が生えっぱなしの庭
ごちゃごちゃ物が置かれた洗面所
使っていた食器たち
持っていかなかった沢山の本
ふかふかのマットレス
(新居では薄ぺらい布団で寝ている)

ここで暮らしていたんだと思い出す。

遠く離れてみると、少し物事が良く見えてくるのはなぜだろう

やはりこの家が好きだ、と思えたのが
家を出て1番良かった事かもしれない


また自分の家で生活を続けていく。

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