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登壇するならマイクを使おう!

ここ1〜2年で、登壇経験の無い人でも、LTで登壇してみよう、という風潮が広がってきたように感じる。

新しい人がどんどん登壇してくれるのはとても良いことだ。
僕も色々な人の登壇を応援している。

だが。
ただ1つだけ、残念に思う事がある。

それは、
【結構な割合でマイクを使えていない】
ということだ。

実は、マイクを上手に使いこなすには技術が要る。
それでも!
単純に【マイクを通して喋る】だけなら、ちょっとした意識で誰にでもできるのだ。

この記事では
・マイクを使わなければいけない理由
・マイクを使うアンチパターン
・簡単なマイクの使い方

を伝えようと思う

■ マイクを使わなければいけない理由

最大の理由は簡単だ
「アナタの言葉を届ける為」
これしかない

そして、言葉を届ける為の障害を排除する為に、マイクを使うのだ、と覚えて欲しい

ではどんな障害があるのか?
1. 部屋の広さ
2. 人の多さ
3. 雑音(含む無駄話)
大きくはこの3つだ。

1. 部屋の広さ

部屋が広ければ、遠くの人に声は届きにくくなる。
あえて言う必要もないぐらい、当然のことだ。
マイクは遠くにアナタの声を届けてくれる。

これに付随して、質疑応答の時もしっかりマイクを通して喋って欲しい。
恥ずかしいのか、登壇者とジブンガ聞こえているから良いのか、マイクを使わない人は多い。
肝に銘じて欲しい。
【アナタの疑問は、誰かの為になる】


2. 人の多さ

多分、知っている人は少ないだろう、という前提で話すが、人が多くなると声は届きにくくなる
それは、人間が音を吸収してしまう特性を持っているからだ。
これは如何ともし難い。

なので、マイクを使って、複数のスピーカーからアナタの声を出そう。


3. 雑音(含む無駄話)

静かで、参加者の全員が静かにアナタの発表を聴いてくれる。
そんな会で登壇するのなら、この心配は要らない。

だが例えば懇親会でLTをする様な場合
例えば近くで工事をやってる環境でLTをする様な場合
参加者の雑談の声が、大きな環境音が
【アナタの声を邪魔する】

マイクはこれらの雑音と戦う力をアナタの声に付けてくれる。


■ アンチパターン

過去、僕自身もマイクを使って声を通すことが苦手だった。
その時の経験から
その後色々な人の様子を伺ってみた感想から
幾つかのアンチパターンが見えた

1. 声を張らなきゃいけないの?
2. 地声で通るからいいっしょ?
3. マイクを通した声が恥ずかしい
4. マイクを使わない方がかっこいい!

1. 声を張らなきゃいけないの?

声を張る必要は全く無い
必要な声量は「マイクが拾うことができるレベルの音」だ
強いて言うなら
「声を張りすぎて音割れ」
「滑舌が悪くて聞き取りにくい」
「早口で聞き取れない」

これらにこそ気を配るべきだ

滑舌や早口の対応方法は、機会があれば別の機会にお話しよう

2.地声で通るからいいっしょ?

い い わ け が な い !!

そう言いたい人は オペラ歌手並みの声量を身に着けてから 主張して頂きたい!

声には…いや、音には【音圧】というものがある。
アナタは前章で挙げた障害の音圧に、字の声で対抗できるのだろうか?
例えば、後ろの方で大声で騒いでいる人に、アナタの声を届けられるか?

例え声が届けられてとしても、聞き取れる内容
つまり【言葉】が届けられているだろうか?

良く考えてみて欲しい。
それはオペラ歌手並みの声量があっても難しいだろう。

3. マイクを通した声が恥ずかしい

コレは実際、何も恥ずかしがることもない。
マイクを通した声には、違和感を感じるものだ。誰でもそうだ。

だがしかし。
実は周りの人が聴いているアナタの声は、全く変わらない。

だから、自信を持って欲しい。
アナタの声は、アナタが思っている程、変ではないのだ。

4. マイクを使わない方がかっこいい!

そういう価値観もあるかもしれない。
それは、それとして否定できない。

でもよく考えて!
「マイク使わないで言葉が届かない」
「マイクを使って言葉を届ける」

どちらがアナタにとって価値があるのか?

■ 簡単なマイクの使い方

カラオケボックスで良く使うマイクは「ダイナミックマイク」という。
マイクには、歌唱のプロが使う繊細な「コンデンサマイク」もある。
この2つのマイクは、それぞれに特性が違うため使い方が異なる。

だが、登壇する際に使うのは、ほぼほぼ「ダイナミックマイク」だろう。
むしろ、ここでコンデンサマイク使うところがあったら見てみたい。

なので、ダイナミックマイクの使い方に限定して幾つかのポイントを解説する。

1. マイクが音を拾う範囲は狭い
2. 腰から上で視線とマイクを動かす
3. マイクを通した自分の声を聴こう

1. マイクが音を披露範囲は狭い

マイクによって、音を拾える範囲は違う。
ここでは、ベーシックな🎤の形のマイクを使って解説する。

マイク

上の図の通り、マイクが音を披露範囲は、マイクの正面(上側)になる。
しかも、余り遠くの音は拾えない。(持ち手より短い)

マイクの使い方が下手だと思う人の多くは、マイクの下の方を持って胸のあたりでマイクを掲げている。
そして、通常の話声ぐらいで話す。
それではマイクは声を拾えない。

その姿勢でしっかりマイクを使おうとするなら、歌ってる時並に大きな声を出すべきだ。
しかし、そういう話し方を訓練していない限りは、現実的ではない。

であれば、マイクは、口元に持ってくるべきだ。
口にマイクを付けるのは、衛生的に推奨できない。
頤唇溝(おとがいしんこう)にマイクを当てる」ぐらいで良い。
※頤唇溝(おとがいしんこう):下唇と顎の間、凹んでる辺り

難しいと思うので、こういう持ち方をしてみたらどうだろう?
「マイクの頭の付け根辺りを、親指が下になるように握り、親指を伸ばして頤唇溝に付ける」

慣れると、親指当てなくても脇を締めて肘の角度に注意すれば大体いい感じの位置に来るようになる。

2.腰から上で視線とマイクを動かす

これまた登壇者を観察していると多い残念な動きがある。
よく、写っている資料や手元の資料、会場を見渡す等で視線と首が動く。
視線が動くこと自体に問題はないのだが、首を動かしてしまう為、マイクが置いてけぼりになってしまう。
そして、声が遠くなってしまう事が発生してしまっているのだ。

前項でマイクが声を良く拾ってくれる位置を見つけても、首が口が、その位置から逃げてしまったら全く意味がない。

なので、視線を動かすときは「腰から上を動かす」を意識してみよう!
せめて「胸から上を動かす」なのだが…こっちの方が普通の人には難しい。

首を動かさず、上半身が動けばマイクと口の位置は変わらない。

3. マイクを通した自分の声を聴こう

これは、前2つの項目にも有効な対策になる。
マイクを通した声を、常に確認することで、前2項の内容ができているか?という確認になるのだ。
マイクを通した声が聞き辛くなったら、マイクの位置と距離を直せばいい。

だが、自分の声を聴くべき理由はそれだけではない。

大きな一つは、自分の声を聴くことで「落ち着く効果」がある事だ。

最初の頃は、普段自分が聴いている声と違う声が聴こえるので、違和感がある。
それに慣れると、自分自身の声というのは、落ち着くものになる。

大勢の前で喋って緊張しない人は、居ない。
であれば、リラックスの方法をたくさん持っているのは、悪くない。

■ 最後に

ここで紹介したのは、沢山あるマイクテクニックの一部、喋る場合の入門編レベルの内容になる。
ほぼ僕の独学、自己流の内容だが、概ね正しい自信はある。

もしかすると、アナタに合ったマイクの使い方は、ここにはないのかも知れない。
でもとりあえず、マイクを最初に意識する助けとして、ここに書いてあることを使ってみて欲しい。

そして、より良いマイクの使い方を身につけたのならば、どこかにその技術を書いてまとめて欲しい。
願わくば、その際に連絡を貰えると…喜んで見に行くから!

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