初場所初日（２０２４年１月１４日）十両輝 – 獅司

2024年1月14日 20:55

Турнір Хацубасьо, перший день (14 січня 2024 року), другий вищий дивізіон «Дзюрьо», Каґаякі – Шіші (Сергій Соколовський)

※ ２０２４年８月２６日、再公開しました。

元日に発生した能登半島地震から２週間。

令和６年初場所の初日を迎えた。

発災以降、ずっと気にかかっていた、被害の大きかった石川県の穴水町出身の幕内・遠藤（西前頭１３枚目。敬称略、以下同じ）と、七尾市出身の十両・輝（東十両７枚目）。
二人とも、従来以上に気迫のこもった、鬼気迫る相撲のように感じた。

同じく、石川県出身の新入幕・大の里（西前頭１５枚目、津幡町）と、新十両・欧勝海（西十両１３枚目、津幡町）も、それぞれ気持ちのこもった相撲だった（金沢市出身の東三段目８３枚目の元幕内・炎鵬は休場）。

幕下以下の取組も、石川県をはじめ、被災した富山、福井、新潟の各県出身の力士には、客席からとりわけ温かい拍手が送られていた。

とくに、獅司と割が組まれた輝は、見違えるような相撲だった。

輝と獅司。
どちらの関取も、大変な苦難に見舞われている故郷を背負って臨む初場所。

これまで、地力がありながらも、はっきりしない相撲でズルズルと負け続けることの多かった輝だが、この日は自分の取るべき相撲が良く見えていたのだと思う。
迷いのない、前に出続ける素晴らしい相撲だった。

逆に、獅司は終始受け身で、後手後手の相撲に見えた。
明日以降に期待。踏ん張れ。