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【ドラマメモ】奇妙な出来事(第3、4話)

タイトル画像のオープニング画面、弟切草やかまいたちの夜のシルエットみたいですね。昨日の続きを書きます。あらすじはわりと後半の方まで書いてます。感想はネタバレありです。

第3話 電話のある風景

第1の電話「オーム返し」
部下の女子社員の電話応対がなってないと大声で叱りつけた杉山。その後、杉山が仕事相手の高田に電話をかけると、高田はひたすらオウム返しをしてくる。最初は笑って対応していた杉山も徐々に怒り出し、ついにガチャ切り。またすぐ、知人女性から電話がかかってきた。どういうわけか会話が噛み合わず、相手が突然怒り出して切られてしまった。また電話がかかってきた。またもや会話がかみ合わず、どうやら自分がオウム返しをしているかのように相手に聞こえているようで…

原作は、高井信「不条理・無意味・非常識」。3人目の電話相手が、キレてテンション高く「バカヤロー!」って叫ぶ声が千葉繁っぽいなと思ったら本人だった(エンドクレジットより)

第2の電話「長電話」
片桐のポケベルが鳴り、折り返し電話をかけようと電話ボックスを探す。すぐに見つかったが、近くにいた男に先に入られてしまった。男の話の内容は無駄話。イライラしながら待っていると、やっと自分の番に。
編集長に電話をかけた。入稿した原稿に脇坂先生のコメントが入っていないとのことで、至急脇坂先生に電話してコメントを聞き取り、印刷所に連絡することに。電話ボックスに待ち行列ができつつある中、急いで先生に電話をかけるが、会話が噛み合わない。突然苦しみだしたりしてなかなかコメントが聞けず焦る片桐。その間にも電話ボックスには行列ができていて…

実は長~い留守電でしたってオチ。脇坂先生、悪質すぎる…。ポケベルに電話ボックス、バットマンマークのTシャツを着た人とか出てきて、これも時代を感じさせる話です。

第3の電話「キャッチホン」
小林が電話に出ると、「伊藤さんのお宅ですか?」と聞かれる。小林である旨伝えるが、電話番号を確認すると合っていた。その後も立て続けに同様の電話があり、その度に否定するのだが、しまいには「伊藤だと認めろ」的なことまで言われる。電話が一段落し、郵便物や表札、免許証の名前を見ると、すべて伊藤に変わっていた…。そんな中、会社の専務から電話がかかってきた。恐る恐る、自分の名前を聞いてみると…

ゲシュタルト崩壊しそうです。

第4話 一心同体

石井が彼女からプレゼントされたベンジャミンの鉢植え。ベランダに出して会社に出社すると、昼間、日差しの中でダルさを感じた。早退した石井は、自宅で栄養ドリンクを飲んだ。フとベランダに放置していた鉢植えのことを思い出し、暑いだろうと部屋の中に入れ、栄養ドリンクの残りを鉢植えにやると、異様な早さでスクスク成長した。また、クーラーの効いた部屋に鉢植えを置いて出社すると寒気がしたり、彼女が誤って鉢植えに冷酒を与えると石井が酔っぱらったような状態になった。
どうやら自分の体調と鉢植えの状態がリンクしているようだと気づいた石井は、ベンジャミンを道路脇の緑地帯に植え替えた。「植物を大切にしましょう」の看板を添えて…

哀れ、ベンジャミン!自分と鉢植えが一心同体だったら死守しないと…。
テクノな感じのOPとEDの音楽が不気味です。作中のBGMも、キーボードのリズム音が効果的に使われていました。
この当時(1989年頃)、オゾンホールや森林破壊など環境保護が大きくクローズアップされていました。ドラえもんの映画でも環境保護色が強い作品が作られていたほどです。今回の話でも主人公は土地開発会社に勤めていて、そういうことを意識した作品のようです。ストーリーテラーも環境問題に触れ、「去年1年間で約200億本の割り箸が日本で使い捨てられている、これは東京ドーム8.5倍の面積の森林が全世界で伐採され、姿を消している」と語っていました。一時期盛り上がった割り箸問題ですが、後に「廃材を利用しているから問題ない」って意見を見かけるようになり、な~んだと思ったものです。が、実際のところはどうなんでしょうね?今や割り箸はほぼ輸入のようですが…

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