見出し画像

ずっと恋愛ごっこだけしていたかった 18

最初から知ってた

時系列ではこのあたりで旦那が入ります
中途入社でした
既婚者であることは最初から知っていました

はじめは全く興味がありませんでした
自分から誘ったこともありません
何で付き合うようになったのかそれもよく憶えていません
また思い出してみます

ちょうどこの時期は同期の皆で飲んだり
子犬の先輩が好きだったり
自分的にはそういうのが楽しい時期でした
いろいろめんどくさい
前回書いた後輩はこのすぐあと新入社員としてやってきます
夜はディスコにはやっぱり行っていて
学生バイトの黒服くんと会っていたりもしていましたし

子犬の先輩が会社を辞めてしまい
でも会社ではお似合いだったって噂になっていました
私はすごく嬉しかった
もうちょっと押しておけば良かった
今頃思い返して後悔してしまいました

まだ先輩が辞めてしまう前
ギリギリ最後ぐらいの時
先輩誘って同期の女の子と3人で飲みに行って
酔った勢いで
3人で何処かに泊まろうよと言いました
それはダメと先輩は帰ってしまいました
あれはどんな意味だったんでしょう
泊まるのが嫌だったのか
3人だから嫌だったのか
それともただの照れ隠しか
そもそも私のことなんか眼中にないってことも
ありますよね

何とかしてお付き合いしたかったな
私としては一生懸命にアタックしたつもりだったんですが
私はこういうの出来ないのです
受け身の人間なのでどうしたら良いかわからないのです
大好き!
それは私だけの気持ち
口に出したことはないので
全然伝わらなかったんでしょうね
来世は誰かに告白すると今頃心に誓いました

子犬の先輩を何回かデートに誘った時は
もう旦那と付き合っていたんですよ
付き合っていたと言っても
当時の私はこんな感じにふらふらしていたので
旦那とのことは本気なのか
自分では全く自信が持てていませんでした

先輩が来てくれれば
きっとそちらに行っていました
そうじゃなきゃ誘いませんよね
そんな時に誘う私もどうかと思いますが

先輩は
子犬と勝手に言っているくらいだから
小柄な人で
おしゃれすぎて逆に恥ずかしいってくらいおしゃれでした
御実家が実業家で
気ままに育った末っ子って感じが
育ちの良さと共に表に出ていました
(御実家はお兄さまが継がれて先輩は事業に関係ないし
そうだから大好きだった訳ではありません
それを知ったのは随分後で
家のことは自分は関係ないとご本人から聞きましたし)
そんな先輩が
私が誘ったら
いつも以上目いっぱいおしゃれして来てくれていたのだから
こっちも勘違いしてしまうのはしょうがないかなって
勝手に自分で納得してしまいました

もともとは片想いの好きな
根は暗い人見知りな人間です
片想いって自由ですから

伝わらない寂しさを
伝えられないもどかしさかもしれませんが
違う誰かで埋めようとしていたのかもしれません

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?