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ずっと恋愛ごっこだけしていたかった 11

大事な友人

大事にしている人は
男女関係なく分けて考えています
前に書いた大学生の友達もそうでした
でも一番に
誰よりも真っ先に思い浮かぶ人がいます

大事な友人
私はそう思っていました
ホテルマンの卵でバンド活動していて
一緒にバンド組んでるメンバーも
例のディスコ時代からの友人でした
よく一緒につるんだり
彼らのバンドのライブを観に行ったり
仲良くしてもらっていました

ある日帰れなくなり
始発までその子の家にいることになりました
仮眠取ろうとウトウトしていたら
いきなり私のことを抱きしめてきました
・・・ずっと好きだったって

今あなたの友人と付き合っているんだよって言ったら
それも知ってるって

私は
ダメだよ
あなたは大事な友達
そういうのになって別れたりして会えなくなるのは寂しい
誰よりも大事な人なんだ
と自分の理論を繰り返しました
それは私の本心です
付き合うっていうのは私にとって永遠ではないから
分かってくれたのかどうか
そこは分かりません

その後も同じような友達付き合いのままで
彼女が出来て紹介してもらったり
家電も教えていたので電話くれたり
その後ちゃんとホテルの正社員になって
私が就職して仕事が忙しくなってあんまり会えなくなるまで
変わらずにいてくれました
その彼に感謝です

でも彼女に
俺の好きな人って紹介していた・・・
それは無いですよ
私は単なる裏切り者です
あなたとずっと仲良くしていたかった
そのために大事な友達という
都合のよい言葉を使ってしまった
それでもずっと友達でいてくれたことは
感謝しかありません

その時に付き合ってたその子の友人
どうして付き合うことになったのか憶えていません
よく家に行って
いつものようにかわかりませんが
家に行って
ご飯作ったり作ってもらったり
そしてキスして
それはそれで楽しかった
でもそれだけです
大体それが付き合ったって言えるのでしょうか?

何の仕事か学生かも憶えていません
多分学生だったのでしょうね
家の場所がある大学のそばでした
そこは憶えています
あだ名も憶えています
もしかしたら当時もあだ名しか知らなかったのかもしれません
どうやってこのシチュエーションになったのか
そこも憶えていません

でもどうして別れたのかは憶えています
外に煙草買いに行くのに
汚いジャージで行ったんです
そこで何故かがっかり
今なら自分も部屋着でコンビニとか行くのに

1回嫌になるとサーっと冷めてしまいます
その頃の私はいつもそうでした

幻滅してしまった後
次の約束はしませんでした

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