わたしたちの介護

次男の成長は目覚ましく、たくさんの言葉を覚え、遊び方も増えました。なにが楽しいのかはわかりませんが、こちらを見上げてニコニコと「ばっ」と言うので、おんなじように応えると嬉しそうに笑います。長男は電車をずっと眺めたり、とにかく対象物に対して一直線という感じだったので、なにかを共有しようとしてくれることが嬉しく、そういう一挙一動に驚いてしまいます。

「介護」と聞くと、一般的には年老いた親の世話…「看取り」の意味も含んだものを思い浮かべるのではないかと思います。障害児育児は介護だ、とよく言われ、わたしも深く頷きますが、少しずつ衰えていくことが当たり前の高齢者の介護とちがい、出来ることも増やしてやらねばならないのが、ひとつ厄介なところかなと感じています。
もちろん、出来ていたことが出来なくなっていくのを受け入れるのもつらいこととは思います。
障害児の場合は、多くは親よりも長生きするはずですから、自分で出来ることをひとつでも増やしてやることが、結果生きやすさに繋がる。といって、やはり障害があるわけで、出来ないこともうんとたくさんある。長男は身体障害は無く、身体はどんどん大人に近づいていくので、衰えていく介護とはちがい、わたし自身の体力がいつ追い付かなくなるか…という不安もあります。

長男も、長男のペースで成長していて、ほんとうはこんなことをこぼすこと自体、母親として良くないことだろうな、と思う反面、心身共に成長していく多くの子供たちは、それだけで親孝行だなぁと感じてしまいます。

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