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レイたんを求めてカナダワーホリ ~レイカナ~ 31 トロント編①

Oちゃんと別れてから住める家探しを始めた。
ホステルは一拍事に宿泊の予約を取って、ネットで探しつつマックでご飯を食べ、ホステルのベッドでゴロゴロした。
ホステルは6人部屋の一つのベッドだった。
各ベッドに金庫があったが、金庫の使い方がわからなかったので、貴重品はショルダーバッグにしまって、そのバッグを枕の下に敷いて寝た。
もし盗難されそうになっても流石に頭の下から抜ければ気付くだろうと思った。

ホステルの同室の女性に話しかけられたが、何を言ったのかよくわからなかったので適当に答えた。
きっとこれをR君もOちゃんもワーホリサポーターさんも「勿体ない」と言うだろうな、と思いつつも私はもうすっかり英語の事なんて諦めていたからどうでも良かった。

Oちゃんに言われた「イギリスみたいな遠回しな言い方するな!」という一言で、これが私の話し方なんだ、と本当に諦めがついていたのだ。

ケベックの旅行の前にワーホリサポーターさんのところで旅行の流れの話をした時に言われた事があった。
その時はケベックからモントリオールへの鉄道で予約を取った自分の席が、進行方向と逆向きかどうかが気になったのでどっちなのかを駅員さんに確認するという話の中でだった。
私は進行方向と逆だと乗り物酔いをしてしまう。
だから「私は逆方向だと寄ってしまう。だから進行方向が気になります。私の席は後ろ向きですか?」そんなことを言いたくて詰まりながら話そうとした。
それをサポーターさんは「そんな恰好つけた言い方じゃなくていいんだよ。いい?『これの進行方向どっち?』」
言われた当初、格好つけた言い方なのか?これが?と疑問だった。

ガイド中にも言われた「そんな畏まらなくていい。もっと気楽に喋ってよ」という言葉。
仕事中の私の話し方は今までも、いつもそんな感じだった。畏まっているか?と疑問だった。

今まで言われたこれらの言葉で、そもそも自分の脳は英語の言い回しに特化した言葉遣いではない、という結論になっていた。

格好つけるな!と言われたって、日本でそういう話し方だった自分が英語になったからといってすぐにそんな脳に切り替わるか?無理でしょ。


もう私はトロントでもやる事、やりたい事なんて無くなっていた。



1件、ほぼダウンタウン内にあるんじゃないかというぐらいの場所に家を見つけた。
オーナーはチャイニーズの男性。
やはり、トロントでもベースメントだった。
少し汚くて、ここで住むのかぁ、と悩んでいた。
けれど、下見に行った時にいた日本人男性が「確かに汚いけど、広いし良くない?こんなに広い家で、ダウンタウンに近いところってないよ。基本$800とかするし」という言葉でここに住むことに決めた。

11月5日、私はトロントでの住居へと引っ越しをした。
バンクーバーの頃から数えて、4回目。
もう慣れっこになっていた。
レント代は$600。
デポジットも同額。ただ、ここはデポジットは出て行く最後の月の家賃になるらしかった。
オーナーに1~4日まで住んでなかった間の分を日割りで差し引いてくれない?って聞いたけど「No」と言われてしまった。残念。

引っ越しした後は、日々ゴロゴロした。
仕事を探さないとなと思いつつ、何もしなかった。
手持ちは残り日本円にして2万円になっていた。

トロントの街中を散策した。
トロントはカナダの中で一番栄えている街だった。
それもOちゃんに言わせると日本の東京に比べると小さいと言っていた。世界で本当に大きくて都会と言えるような都市は東京とNYだけだ、とも。
最初はそうかな?と思ったけど、都市と言えるようなビル群は本当にダウンタウン内にしかなかった。
確かに東京はもっと広くに渡ってビルがあるイメージだった。

都会だったけれども、街中は煉瓦造りのような可愛い建物がいっぱいあった。
私はこの街も好きだと思った。

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トロントの街中には路面電車も通っていた。

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トロントの図書館。

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チャイニーズスーパーのT&T。
ダウンタウンの外れにあって、こっちまで歩いたりした。
ホステルで貰った地図を持ってトロント内も私は歩き回った。
トラベラーズノートを売っている文房具屋にも行った。

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大きい大学があって、大学の中を抜けて他の場所へと歩いたりもした。


もう人と関わる事も英語を話す事もどうでもいいや、と思っていた私は兎に角歩いて歩いて歩きまくって、写真を撮りまくった。

カナダに来る前に友人に「海外の写真が後で絵の資料になるかもしれないじゃん!兎に角写真を撮りまくれ!」と言われていたからだった。

なるほど、確かにな。と思った私は今後、何かの役に立つかもしれないと思って、歩く事が好きなのて街中を歩き回った。
写真を撮る以外、他に何もしなかった。


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