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ただ
私のココロの奥底の、毒のように這いずる蛆虫共は、今も変わらず蠢いています。
先日も腹が減ったからと我が物顔で、私の脳内に行進し虫穴を作って行きました。
おかげさまで、私の虫喰いの記憶は、いつも朧で、不確かな空虚は心に暗く深い穴を落として行くのです。
恐らくは、心を決めて、苦く、辛く、吐き出したくなるようなソイツらを口の中に入れて噛み潰せばいいのでしょうが、そのような心は等の昔に空洞だらけで、脆く、使い物にならないのです。
私の肩に降り積もる様に、微細な食べかすは、風が吹けば散ってしまう程の軽やかさで私を埋めて行きます。
そして私は埋もれているのでしょう。
その程度で私は沈んでしまうのでしょう。
つまりは、そう。
私はそれだけの矮小なるモノなのでしょう。
ただ、それだけなのでしょう。
ただ。
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